【ホンダ NSX 新型】車体骨格に世界初の「アブレーション鋳造」部材

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フロントフレーム 中央の白い部分がアブレーション鋳造品
フロントフレーム 中央の白い部分がアブレーション鋳造品 全 6 枚 拡大写真

ホンダは8月25日、2代目となる『NSX』の新型を発表し、国内での受注を始めた。3モーターによるハイブリッド(HV)システム「SH-AWD」などによるパワートレインが注目されるが、先進の生産技術も随所に採用されている。

【画像全6枚】

そのひとつが車体の前後部フレームの一部に採用された「アブレーション鋳造」によるアルミ部品。自動車のフレーム部材への使用は世界でも例がないという。この鋳造法は、溶融アルミを砂型に鋳込んだ後、高圧の水で砂型を破壊しながら製品を高速冷却するものだ。一種の熱処理であり、これにより鋳造品の弱点であるもろさを防ぎ、「延性」と呼ぶ素材のしなやかさを引き出す。

前部は左右で計4点のフレームに採用しており、高い剛性をもたせながら、衝突時にはそのエネルギーを吸収する設計にしている。後部は左右で計2点のフレームに使用し、後方からの衝突時にはエンジンなどパワートレイン部が車室方向に移動するのを抑制させる。

車体の開発を担当した本田技術研究所の塚本亮司主任研究員によると、高圧水による冷却は鋳込んで「十数分」経過した後に始めるのだそうだ。使用する砂型は、その都度破壊するのでコスト高となり、量産には向かない。塚本氏は「軽量化が可能になるという利点と、生産量によるコストカーブなどを総合的に検討したうえで採用を決めた」という。コストはかかっても、走りの性能を求める高級スポーツカーならではの技術といえよう。

《池原照雄》

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