アルマ望遠鏡の観測提案の審査を終了…1571件の応募

宇宙 テクノロジー
観測提案が提出された地点
観測提案が提出された地点 全 2 枚 拡大写真

国立天文台は、2016年10月から開始されるアルマ望遠鏡科学観測サイクル4に向けた観測提案の審査が終了し、研究者に結果が通知されたと発表した。

多くの国から記録的な数の観測提案が提出され、要求観測時間の合計はサイクル3と比べて50%増加した。

観測提案の提出は2016年4月に締め切られ、30カ国以上から提出された1571件の提案が世界中の研究者によって審査された。この結果、400人を超える研究者に観測時間が与えられることになった。

今回サイクル4に提案された要求時間の合計は1万8630時間に上り、これは24時間365日観測を続けたとしても2年かかってしまう計算となる。このうち、12mアレイへの提案が1万2285時間、アタカマコンパクトアレイ(モリタアレイ)への提案が6345時間だった。合同アルマ観測所が今回提供するのはそれぞれ3000時間と1800時間。

145人の研究者で構成する観測提案審査委員会が、観測提案の科学的な重要性と成功の可能性を審査したほか、アルマ望遠鏡プロジェクトの内部スタッフが各提案の技術的な実現可能性を検討した。

最も多くの提案が出され、最も多く採択されたカテゴリーは「星間物質・星形成・星間化学」で、全体の4分の1を占めた。「観測的宇宙論と遠方宇宙」「銀河と銀河核」「星周円盤・太陽系外惑星・太陽系天体」がそれぞれ約5分の1づつ、「恒星進化・太陽」が残りの1割ほど。

サイクル4は、2016年10月から2017年9月に観測が実行され、最低53台のアンテナが使用される。このサイクルでは、アンテナの最大展開範囲は12.6km、最高解像度は0.029秒角となる。

《レスポンス編集部》

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