ハーレーの新型エンジン『ミルウォーキーエイト』…油冷エンジンと言えます

モーターサイクル テクノロジー
ハーレー9代目のビッグツインエンジンとなる『ミルウォーキーエイト』。
ハーレー9代目のビッグツインエンジンとなる『ミルウォーキーエイト』。 全 19 枚 拡大写真

ハーレーダビッドソンのニューエンジン『MILWAUKEE EIGHT(ミルウォーキーエイト)』の詳細が、ハーレーダビッドソンジャパン(HDJ)の担当者への取材でわかった。

【画像全19枚】

まず排気量は107キュービックインチ(ci=1745cc)と114ci=1868ccで、それぞれボアだけでなくストロークも異なる。

ツーリングファミリーとトライクに搭載される1745cc版がボア×ストローク100×111mm、上級仕様のCVO用1868cc版が102×114.3mmとなり、純正キットで107→114ciパーツが発売されるが、こちらはボアのみを拡大。排気量こそ1868ccとなるが、エンジンフィーリングは違うものになる。

さらに純正カスタマイズパーツとして、スクリーミンイーグル117ci(1917cc)ステージ3キットも同時リリースされる。

別体ミッション、プライマリーチェーン、ドライサンプといったハーレーのビッグツインならではのオーソドックスな機構は踏襲しており、プッシュロッドも健在。OHVながら4バルブとし、シリンダーヘッドのボリューム感を増したが、先代のツインカム(カムシャフトを2本備える)からシングルカムに戻しているのも大きな特徴だ。

そして2本のエキゾーストバルブの間には、冷却のためのオイルラインが新設され、空油冷エンジンと言える構造を持っていることがわかった。HDJ担当者も「油冷エンジンと言えます」という。

これに伴い4コート(約3.78L)だったエンジンオイル量を4.5コート(約4.25L)に増量させ、オイルポンプも強化させている。

ロワーフェアリングを持つ“ウルトラ”系モデルには、排気バルブまわりにウォーターラインを設け、部分的な水冷化としたツインクールド・ミルウォーキーエイトを搭載する。ラジエターはロワーフェアリングに内蔵。この手法は先代のツインカムエンジンと同じだ。

このツインクールド・ミルウォーキーエイトを積み“ウルトラ”モデルは、2017年のラインナップでは最上級機種の『ウルトラリミテッド』『ウルトラリミテッドロー』をはじめ『ロードグライドウルトラ』、そしてトライクの『トライグライドウルトラ』。さらに『CVOリミテッド』と『CVOストリートグライド』の合計5機種となっている。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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