今月中旬に福岡県中間市内の市道で発生した軽傷ひき逃げ事件について、福岡県警は25日、同市内に在住する50歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。事故当時は酒に酔っていたという。
福岡県警・折尾署によると、問題の事故は2016年8月17日の午後9時25分ごろ発生している。中間市長津2丁目付近の市道(片側1車線の直線区間)で、自転車に乗って横断歩道を渡っていた18歳の女性に対し、交差点を右折してきた軽乗用車が衝突。自転車は転倒したことで女性は打撲などの軽傷を負ったが、クルマはそのまま逃走した。
警察では軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始。周辺捜索を行ったところ、事故から約3時間後に衝突痕のある軽乗用車を発見。運転していた同市内に在住する50歳の男に職務質問したところ、酒気帯び相当量のアルコール分を検出したことから、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で事情を聞いていた。
聴取に対して男は「ビールを飲んだ後にクルマを運転した」などと供述。警察ではアルコールの影響によって、事故当時は正常な運転ができない状態だったと判断し、危険運転致傷やひき逃げ容疑で逮捕している。
警察では男が飲酒した場所や量の特定を急ぐとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。