【BMW 225xe アクティブツアラー 試乗】「330e」と乗り比べることをお勧めする…松下宏

試乗記 輸入車
BMW 225xe アクティブツアラー
BMW 225xe アクティブツアラー 全 10 枚 拡大写真

BMWはいろいろなプラグインハイブリッド・システムを持つ。『225xeアクティブツアラー』は1.5リットルの直噴ターボ仕様エンジンをフロントに横置きに搭載して前輪を駆動し、電気モーターはリヤに横置きに搭載して後輪を駆動する4WD車である。

【画像全10枚】

7.7kWhのリチウムイオン電池は後席のシート下に搭載されて、アクティブツアラーの特徴である室内空間の広さをスポイルしない形でプラグインハイブリッド化された。ただ、後席のスライド機構とリクライニング機構はなくなった。

エンジンとモーターを合わせたシステム出力は165kW/385Nmの実力で、これによって1770kgとやや重い225xeアクティブツアラーのボディを、わずか6.7秒で時速100kmにまで引っ張れる性能を持つ。同じアクティブツアラーでもガソリン車の「218i」やディーゼル車の「218d」よりも速いのだ。

電池の残量がある状態で走り出すと、最初はオートeドライブのモードを使ってモーターで後輪を駆動して走る。そしてなるべくその状態を維持しようとする。強くアクセルを踏み込めばエンジンがかかってハイブリッドの4WD走行になるが、普通に走らせていると簡単にはエンジンがかからず静かで滑らかなモーター走行が続けられる。

225xeはJC08モードで走れば42.4kmの距離を電気モーターだけで走れるという。毎日の通勤に使うような形なら、ガソリンを使わずにすむような人も多いのではないか。また車速では、125km/hくらいまでのモーター走行が可能だ。ただし、高速で走ると当然ながら航続距離は短くなる。

マックスeドライブモードの設定もあり、これを選ぶと動力性能や速度を抑制しながら最大限のモーター走行を実現する。走行モードはほかにチャージモードがあって、これを選ぶと走った先でのモーター走行に備えて現在のバッテリーレベルが維持される。

モーターだけで走っているときには後輪を駆動しているが、それによる違和感などは感じられない。前後重量配分は前輪側がやや重く、舵(かじ)の利きも確保されているので操舵(そうだ)フィールにも基本的に不満はない。

メーターパネルに配置されたタコメーターによってエンジンの始動はすぐに分かるが、始動による振動はほとんど感じられない。始動後はエンジン音が入ってくるので、ハイブリッド走行であることが確認できる。

全体として良くできた感のある225xeアクティブツアラーだが、この日の試乗では『3シリーズ』の「330e」と同じコースを同じように走らせてみた。そうすると、走りの質感という点で330eと225xeの間には明確な違いが感じられた。

330eの方が動力性能が優れているが、それだけでなく操縦安定性や乗り心地など、走りに関するいろいろな要素で330eが225xeを上回っているのだ。225xeを選ぶときには、330eと乗り比べることをお勧めする。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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