車載用ディスプレイ世界市場、2022年には83%増の1億7326万枚に拡大

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VW純正インフォテイメントシステム ディスカバープロ(参考画像)
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矢野経済研究所は、車載用ディスプレイの世界市場の調査を実施。その結果を「2016-2017年版 車載用ディスプレイ市場の現状と将来展望」にまとめた。

調査は車載用ディスプレイメーカーを対象に、2016年6月~8月の期間、同社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリングならびに文献調査を併用して行った。

調査結果によると、2015年の車載ディスプレイ世界市場規模(メーカー出荷数量ベース)は、前年比6.9%増の9464万枚と大きく伸長。自動車生産台数の成長をベースに、車載ディスプレイの主要搭載用途であるセンターインフォメーションディスプレイ(CID)の安定成長が下支えになっているほか、クラスター向けでもTFT-LCD搭載率がアップし、成長に大きく貢献している。2016年の車載ディスプレイ世界市場規模(同ベース)は前年比7.7%増の1億0195万枚と予測する。

2015年の市場を搭載部位別にみると、CID向けディスプレイは5300万枚(構成比56.0%)、続いてクラスター向けが3700万枚(同39.1%)と車載ディスプレイ市場全体の約95%を占めた。CID向けディスプレイはスマートフォンの普及により、ディスプレイオーディオの搭載率が年々アップし市場を牽引している。クラスター向けディスプレイは、ローエンド車種やミドルエンド車種で、CIDと同じ高解像度ディスプレイに対するニーズが増えたことで、TFT-LCDへの置き換えが急速に進んでいることが好材料となっている。

CID向けとクラスター向けの車載ディスプレイは拡大する市場の中核を占めるものの、2017年以降はハイエンド車種に搭載されるHUDおよびミラーレス車に搭載される電子ミラー向けの車載ディスプレイが徐々に動き出すことで、2015年から2022年までの年平均成長率は9.0%となり、2022年における車載ディスプレイ世界市場規模(メーカー出荷数量ベース)は、2015年比83%増の1億7326万枚まで拡大していくと予測する。

《纐纈敏也@DAYS》

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