日立金属は、欧州における鉄道用電線事業のソリューション体制強化を目的に、チェコ拠点に鉄道車両用電線のハーネス組立ラインを導入し、10月から量産を開始する。
イギリス、ドイツ、フランスを始め鉄道網の整備が活発な欧州市場へのソリューション体制強化に向け、欧州各国へのアクセス性の高いチェコの日立ケーブル・ヨーロッパに鉄道車両用電線のハーネス組立ラインを導入する。
鉄道車両は、安全性や利便性向上に向けた電装化が進んでいる。これに伴って車体内部の配線は、より複雑化しており、作業の難度が上がっている。
同社では、鉄道車両用電線の製造に加え、鉄道車両の3D配線設計サービス、その設計データを基にしたハーネスの組立までのソリューションを提供している。今回、欧州ににハーネス組立ラインを導入することで、欧州鉄道車両メーカーの作業工数削減や工期短縮につながるソリューション体制を強化する。
同社の電線材料事業では、鉄道用電線事業のグローバル成長戦略の実行により、2018年度までに鉄道分野の売上収益140億円を目指している。
>おすすめコンテンツ:レクサス杯観戦記