ドイツの高級車メーカー、メルセデスベンツは9月2日、中国で開幕した成都モーターショー16において、新型『ヴィトー』(VITO)を中国市場で発売すると発表した。
ヴィトーは、『Vクラス』の商用版。初代Vクラスは、ヴィトーをベースにした乗用版として開発された経緯がある。Vクラス同様、スクエアなボディに広い室内空間を持ち、機能的な商用車として、歴代ヴィトーは支持されてきた。
新型ヴィトーの内外装は2014年3月、ジュネーブモーターショー14で発表された新型Vクラスに準じる。ただし、商用車らしく、内外装はシンプルに仕立てられた。無塗装の前後バンパーは、商用車らしい部分。
ヴィトーは欧州では、中型商用車に分類される。車両総重量は、2.5トンから3.2トンまで。ボディタイプも、パネルバンなど、幅広いバリエーションが設定される。エンジンは全てターボディーゼルで、出力特性は5タイプ。またセグメントで初めて、駆動方式には、FF、FR、4WDの3種類を用意した。
メルセデスベンツは今回、成都モーターショー16において、新型ヴィトーを中国市場で発売することを明らかに。メルセデスベンツ商用車部門のVolker Mornhinweg代表は、「新型ヴィトーを中国市場に投入し、成長中の市場において、中型商用車セグメントのラインナップを完成させた」と語っている。