【ホンダ NSX 新型】26年ぶりのフルチェンジ、見えた日本仕様の全貌[写真蔵]

自動車 ニューモデル 新型車
ホンダ NSX 新型
ホンダ NSX 新型 全 60 枚 拡大写真

26年ぶりのフルモデルチェンジとなるホンダのスーパースポーツ『NSX』が、8月より予約を開始、2017年2月27日に発売となる。メディア向けにおこなわれた神戸での試乗会で、ついに一般公道走行が解禁となった日本仕様の姿を、写真で紹介する。

新型NSXは、初代でホンダがめざした「人間中心のスーパースポーツ」というコンセプトを継承。高剛性の押出成形アルミ材を中心とした複数素材による新開発のスペースフレーム、重量/パワーの最適化を考慮した3.5リットルV6ツインターボエンジンに9速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせ、さらに『レジェンド』で先行採用した3モーター制御による「スポーツハイブリッド SH-AWD」を搭載。新時代のスーパースポーツを創り上げた。

目玉である「スポーツハイブリッド SH-AWD」は、ミッドシップに縦置きとした3.5リットルV6ツインターボエンジンに、クランクシャフトと直結したダイレクトドライブモーターと9速DCT、前輪の左右を独立した2つのモーターで駆動するツインモーターユニットを組み合わせ、四輪の駆動力を電動制御するハイブリッドシステム。モーターの力によってトルクベクタリングをおこない、スポーツ走行時の高速コーナリングだけでなく、日常時でもオン・ザ・レール感覚を十分に愉しめるハンドリングが魅力だ。

システム出力は最高出力581ps、最大トルク646Nmと強大。エンジンのクランクシャフトに直結したダイレクトドライブモーターによって、DCTがどのギア段にあっても、 後輪の駆動をアシストしターボラグを補うことで、出足のよさだけでなくあらゆる速度域からのダイレクトかつスムーズな加速を実現している。また走行シーンに合わせてダイヤルで「Quiet」「Sport」「Sport+」「Track」とモードを切り替えることで、エンジン、モーター、トランスミッション、シャシーのレスポンスを統合制御。Quiet/Sportモードでは、前輪のツインモーターユニットのみでEV走行も可能だ。

現代のスーパースポーツにふさわしい高剛性と軽量化を実現するため、押出成形アルミ、プレス成形アルミ、そして3DQ(3次元熱間曲げ焼き入れ)超高張力鋼管など複合素材によるスペースフレームを新開発。NSXの高い走行パフォーマンスを支えるほか、衝突安全性にも寄与する。また、この3DQ超高張力鋼管はフロントピラーに採用されており、断面を極限まで最小化できたことでフロントピラーのスリム化に成功。インテリアデザインにも寄与し優れた前方視界を確保、NSXの肝である「運転のしやすさ」に貢献する。

ボディサイズは全長4490mm×全幅1940mm×全高1215mm、ホイールベースは2630mm。JC08モード燃費は12.4km/リットル。1グレードのみの展開で価格は2370万円。リアスポイラーやブレーキローターをはじめ、内外装の各部をカーボンファイバーパーツに換装するカスタマイズメニューも用意される。写真のボディカラー「バレンシアレッド・パール」と「ヌーベルブルー・パール」は67万円高となる。

〈取材協力 ホンダ〉

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「変形ロボじゃん」可変カウル装備の新型BMW『R 1300 RT』にファン驚愕
  2. 日産『テラノ』が4年ぶり復活!? ブランド初のPHEVクロスオーバーSUV
  3. 「日本仕様もこのままで!」“2つの顔”を持つ新型トヨタ『カローラクロス』にSNS興奮
  4. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
  5. 自動車7社決算分析、「稼ぐ力」首位はスズキの11%、2位トヨタを上回る[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  2. VWと米ウーバーが提携、『ID. Buzz』の自動運転車を運行へ
  3. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  4. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る