【VW パサートGTE 試乗】ゴルフGTE とは違う大人の余裕…鈴木ケンイチ

試乗記 輸入車
VW パサートGTE ヴァリアント
VW パサートGTE ヴァリアント 全 10 枚 拡大写真

VW『パサートGTEヴァリアント』は、車格こそ違うものの『ゴルフGTE』と同様の1.4リットル直噴ターボTSI+電動モーターというプラグインハイブリッド・システムを搭載している。

同じシステムとはいえ、パサートGTEヴァリアントとゴルフGTEの印象は相当に異なる。ゴルフGTEは元気いっぱいのやんちゃなホットハッチだが、パサートGTEヴァリアントは余裕ある大人のハイブリッドであったのだ。

ゴルフGTEと同じように、パサートGTEヴァリアントにも、エンジン主体+モーターアシストの「GTEボタン」が備わっているが、ゴルフに対して約200kgも重いパサートでは、“元気いっぱい”というよりも、“余裕ある走り”という表現がしっくりくる。

ステーションワゴンであることを考えれば、GTEボタンは高速道路での追い越し加速などでは十分に威力を発揮してくれそうだが、それ意外では、ほとんど必要ないのではとも思う。それよりも330NmものたっぷりとしたトルクのEVモードでの、静かで力強くスムーズな走りこそが、キャラクターに合っているだろう。

21.4km/リットルのハイブリッドJC08モード燃費は、ガソリン車よりも若干良いという程度。燃費よりもEV走行の上質な走りを味わうために買い求めるクルマだろう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

鈴木ケンイチ | モータージャーナリスト(日本自動車ジャーナリスト協会会員)
新車のレビューからEVなどの最先端技術、開発者インタビュー、ユーザー取材、ドライブ企画まで幅広く行う。特に得意なのは、プロダクツの背景にある作り手の思いを掘り出すインタビュー。

《鈴木ケンイチ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る