上級機のサウンドチューニング能力検証…『ビーウィズ・STATE A6R シリーズ』その3

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
ビーウィズ・STATE A6R シリーズ
ビーウィズ・STATE A6R シリーズ 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオの音の良し悪しに直結する重要項目、「サウンドチューニング」についてのあれこれを解説している。今週からは、「ビーウィズ」のハイエンド・プロセッサー『STATE A6R シリーズ』の上級機についての考察を開始する。

これまでは、シリーズのベーシック機、『STATE A6R』についてご紹介してきた。今週は、上級機である『STATE A6R DUAL』(税抜価格:80万円)について解説していく。

当機は、「左右独立・2台1組での使用を前提としたデュアルモノラル専用ファームウェア“LR拡張ファームウェア”を搭載した、3Way・3chモノラル構成専用機」である。

つまりは、右ch用に1台、左ch用に1台、それぞれプロセッサーを用意して、信号を制御する段階から左右のchを別回路に分ける、という使い方をするためのモデルなのである。こうすることで、“chセパレーション”の向上を目指すのだ。

なお、『STATE A6R DUAL』には、高水準な“chセパレーション”が得られるというメリットに加え、「機能が拡張する」という利点も備えられている。ベーシック機である『STATE A6R』を連結することで、1台で使うときと比べ、調整能力がそれぞれで「倍化」するのである。

例えばイコライザー。『STATE A6R』では、1chあたりのバンド数が「15」であるのに対し、『STATE A6R DUAL』では、1chあたりのバンド数が「30」となる。さらには、選択可能周波数ポイントが、「35」ポイントから「120」ポイントにまで増えるのだ。

ところで、ここで言う“1ch”とは、左右chのそれぞれ、ではなく、3ウェイの各1chのことを指している。つまり、“左右”という観点でバンド数を数えると、30×3=90バンド、ということになる。

しかも、その「90」のバンドの1つ1つは、「120」ものポイントから選択可能なのだ。『STATE A6R DUAL』のイコライザーは、ハイエンド・カーオーディオプロセッサーとして、トップレベルの詳細さを有していると言っていい。

クロスオーバーのスロープの選択肢も、『STATE A6R』では18dB/octだけだが、『STATE A6R DUAL』では、18dB/octと36dB/octの2つの中から選べるようになる。選択可能周波数ポイントに至っては、イコライザーと同様に「35」ポイントから一気に「120」ポイントにまで拡張する。

さて、次週はトップエンドモデル、『STATE A6R MONO』について解説していく。次回もお読み逃しなく。

【サウンドチューニング・マニュアル】上級機の「サウンドチューニング能力」の実際を検証! Part.5 『ビーウィズ・STATE A6R シリーズ』その3

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  2. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  3. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  4. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  5. 今どき? ダウンサスが注目される理由とは…夏のカスタムHOW TOまとめ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る