【ハノーバーモーターショー16】フルEVトラック、eキャンター は2017年後半に市販可能

自動車 ニューモデル モーターショー
Urban eTrack
Urban eTrack 全 11 枚 拡大写真

ドイツ、ハノーバーで開催されるバス・トラックなど商用車のモーターショーである「IAA 2016」(ハノーバーモーターショー)において、ダイムラーは2つのEVトラックを発表した。

【画像全11枚】

ひとつは三菱ふそうが開発した『キャンター』ベースの『eCELL』の第3世代となる「eキャンター」。もうひとつは、EV走行で200Kmまでの輸送を可能とする大型トラック『Urban eTrack』だ。

ダイムラーでは、年々強まる環境性能基準や社会の要求に対応するためには、EVはひとつの解になるとして、開発を進めている。とくに市街地は騒音や排気ガスの問題から、EV化が注目されている。ダイムラーの戦略では、「両距離輸送ではまだディーゼル、ディーゼルハイブリッドが必要だが、市内の配送、シティホッピングのような市と市を結ぶ輸送にはEV化を目指す」(ダイムラー取締役 商用車部門 責任者 ヴォルフガング・ベルンハルト氏)。

Urban eTrackは、1日100kmから150km程度の移動をカバーできるように最大走行可能距離を200kmとしている。また、自動運転やコネクテッドカーとしての機能も備え、2020年ごろにはバッテリーの性能を向上させ、実用化をめざしたいという。こちらは、市をつなぐ輸送の枠割を担わせる。

じつは、Urban eTrackは今年の7月に、ダイムラーが主催したIAAのプレイベントでお披露目を行っているが、自動運転やコネクテッドカーの機能が追加されたり、基本性能部分の改良が行われ、デザインがよりコンセプトカー風なものに変更されている。

eキャンターは、最大走行可能距離は100kmに設定され、市内での配達などへの利用を想定している。特徴は、バッテリーがモジュール形式となっており、3個から5個までを架装や用途によって変えることができること。バッテリーはeCELLに搭載されていたものがダイムラーのバッテリーに切り替わっている。単眼カメラを搭載し、レーン逸脱の警報を出すこともできる。

ダイムラーでは、さらに細部の調整、改善を行い、eキャンターを2017年後半には日本、EU、北米で市場に投入される予定。価格は現段階では確定していないが、初期投資は3年で元がとれるようにするそうだ。

〈取材協力 三菱ふそう〉

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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