【VW ゴルフGTE 試乗】ゴルフ=国産車として認定したいのだが…岩貞るみこ

試乗記 輸入車
VW ゴルフGTE
VW ゴルフGTE 全 8 枚 拡大写真

いまや国産車のように扱える、親近感あふれる『ゴルフ』である。それゆえに、違和感なく運転できると、日本国民のDNAに刷り込まれているところすらある。

それだけの期待値からいくと、ブレーキの踏み心地はいただけない。右足にペダルが触れたあたりから、きゅっと想像以上に減速していく感覚。スイッチのようにブレーキペダルを操作してしまう、下手くそ女性ドライバー代表のような私にとっては扱いにくく、ここは日本のハイブリッドの歴史的進化をとっとと取り入れて改善していただきたい点といえる。

しかし、走りはなんたる軽さ。特にGTEモードに入れたときのモーターがアシストしまくる瞬発力の軽やかさはたまらない。もともとボディ剛性の高いゴルフだけに、エンジンからの振動が減るとそのぶん、上質感だけが独走状態である。走りの表情がここまで変わるならぜひ、このE~HV~GTEモードを適宜、使いこなしたい。

と思うのだが、残念ながら、シフトレバーの左側にそのスイッチが並べられているため、スイッチが見えにくいし、左手も届きにくく操作性が悪い。そうなると面倒くさくなって使う気持ちが失せる。ゴルフ=国産車として認定したい私としては、右ハンドルでも使いやすいスイッチレイアウトを、ぜひにと望むところである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. あさひ、通勤向け電動アシスト自転車「OFFICEPRESS-e」モデルチェンジ…安全性と整備性を向上
  2. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  3. ジープ初の1.6リットルターボハイブリッド搭載、SUV『チェロキー』新型が四角い新デザインで登場
  4. ルノーの新デザイン言語採用、小型SUV『キガー』改良新型をインドで発表
  5. 『バンディット』のフロントマスクは「打ち上げ花火」!? スズキ『ソリオ』開発デザイナーが語るマイチェンへの葛藤と探求
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る