国交相、宇都宮LRTの軌道計画を認定 2019年12月開業へ

鉄道 行政
国交相が今回認定した区間(赤)。途中17カ所に停留場が設けられる(停留場名は仮称)。
国交相が今回認定した区間(赤)。途中17カ所に停留場が設けられる(停留場名は仮称)。 全 2 枚 拡大写真

国土交通大臣は9月26日、JR宇都宮駅東口(宇都宮市)~本田技研北門(芳賀町)間14.6kmを結ぶ軽量軌道交通(LRT)の実施計画を認定した。2019年12月の開業を予定している。

宇都宮市は2013年3月、市内の東西を結ぶLRTの基本方針を策定。同年5月には宇都宮市の東側にある芳賀町もLRTの延伸構想を発表し、以後は両市町が共同で検討を進めた。全体構想は宇都宮市内の桜通り十文字付近から宇都宮駅を経て、芳賀町内の工業団地までを結ぶ約18km。このうち宇都宮駅東側の区間が優先整備区間とされた。

両市町と関東自動車、東武鉄道などは2015年11月、第三セクターの宇都宮ライトレールを設立。今年1月には宇都宮市・芳賀町・宇都宮ライトレールの3者が「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律(活性化法)」に基づき、優先整備区間の軌道運送高度化実施計画認定を申請した。LRT整備への反対意見も多かったことから、軌道運送高度化実施計画の認定手続きでは初めて運輸審議会(運審)に諮問され、運審は公聴会の実施(7月)などを経て9月8日、実施計画の認定を適当と答申した。

国土交通省の発表によると、宇都宮市と芳賀町が軌道整備事業者としてLRTの軌道を整備し、宇都宮ライトレールが軌道運送事業者として電車の運行を担う。整備費用は458億円。途中17カ所に停留場を設置する。1時間あたりの運行本数はピーク時10本(6分間隔)、オフピーク時6本(10分間隔)を予定している。

今回の認定により、3者は軌道法に基づく軌道特許を受けたとみなされた。3者は今後、工事施行認可の手続きなどを進めて着工し、2019年12月の開業を目指す。

《草町義和》

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