アストンマーティン初、パワーボート「AM37」発表

船舶 企業動向
アストンマーティンのパワーボート「AM37」
アストンマーティンのパワーボート「AM37」 全 8 枚 拡大写真

英国の高級スポーツカーブランド・アストンマーティンは、同社初となるパワーボート『AM37』をモナコ・ヨットショーで発表した。ブランドで培ってきたクラフトマンシップ、洗練されたデザインを武器に、マリン業界へと参入する。

パワーボートAM37は、オランダのヨットブランド「クインテッセンス・ヨット」との共同開発により、約2年の歳月をかけて誕生。アストンマーティンのデザインチームが主導、自動車で培った匠の技をパワーボートの世界に再解釈し、クインテッセンス・ヨットが革新的なパワーボートに仕上げた。

全長は約11.3m(37フィート)、リアシートに最大8人が乗船可能なデイクルーザー。速度別に2つのバージョンを設定した。「AM37」は370hpのディーゼルエンジン、または430hpのガソリンエンジンを搭載、予測最高速度45ノット(約83.3km/h)。高性能バージョンの「AM37S」には520hpのガソリンエンジンを搭載、予測最高速度は50ノット(約92.6km/h)に達する。

キャビンには、優雅な雰囲気を演出する照明や、エアコンディショナーなど、豪華な装備を満載。冷蔵庫、電子レンジ、コーヒーメーカー、トイレも完備し、テーブルをベッドに可変することで一晩を船内で過ごすこともできる。ボタン操作でコックピットを完全に覆うことができるカーボンファイバーパネルは、開放時にはリアデッキ下に格納することが可能だ。

また、運転席のカーボンファイバー製ダッシュボードは、アストンマーティンのスポーツカーづくりの哲学を色濃く反映したものとなっている。ステアリングホイール、スロットルハンドル、光沢メタル製のジョイスティックといった操作系には、高品質のレザーを使用。ボートのナビゲーション、モニター・コントロール、エンターテインメント・システムは、先進的なマルチメディア機能に統合した。

アストンマーティンのデザイナー、マレク・ライヒマン氏は「AM37は、純粋なアストンマーティンのDNA を、まったく新しいマリン・コンセプトへと変換して完成した製品。このパワーボートは、 “パワー、ビューティ、ソウル”をスローガンとするアストンマーティンの価値を体現したものとなっている」と語る。

《宮崎壮人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  2. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
  3. 日産『GT-R』生産終了、4万8000台を製造し18年の歴史に幕…次期型に知見継承へ
  4. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  5. カワサキの649ccクルーザー『バルカンS』、2026年モデルで新カラー登場 価格は105万6000円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る