【からくり改善くふう展16】初出展のホンダ、満を持して3作品を出品

自動車 ビジネス 企業動向
品質からくり「シュゴシン」。ロックを3作業で自動解除する手押しの作業台だ。
品質からくり「シュゴシン」。ロックを3作業で自動解除する手押しの作業台だ。 全 3 枚 拡大写真

今年で21回目を迎える、からくり改善くふう展(29~30日、パシフィコ横浜)。自動車メーカーからは、今回が初めての出展となるホンダが注目を集めていた。

【画像全3枚】

「マツダさんなどが積極的に出展されているのをこれまで参考にさせていただきましたが、自動車メーカーとして遅ればせながら今回出展させていただくことにしました」と、本田技研工業 寄居工場の管理ブロック技師、高橋浩司さん。

そんなホンダのからくりは、3作品。ライン上での組み付けミスを防ぐための手押し作業台「品質からくりシュゴシン」と、ライン上をクルマと移動しながら組み付ける部品を運ぶ「どーきんずErina号」、チャンネル切り替えで高さを簡単に変更して切り替え作業を素早くする「THRナンデス台車」だ。

品質シュゴシンは、車体への組み付け作業の際、3作業を完了すると自動的に台車のロックが解除される仕組みで、作業忘れを防ぐというもの。電動ドライバーなどを収納する筒状のホールド器具などがロックを解除するボタンとなっており、3つの作業をすべて終了することで3つのロックが全解除となり、ロッキングシャフトが回転してタイヤのロックを解除する仕組み。

どーきんずErina号は、釣り上げられて移動する車体と一緒に歩きながら部品の組み付けを行う際、従来は部品ごとに置き作業台へ取りに戻っていたものを、車体とともに作業台を移動していくようにすることで歩行距離を半減させるようにした。しかも車両に押させて移動し、リターンはバランサーを使うことで動力を不要にしている。これにより歩行ロスを減らし、作業員の疲労軽減を実現しているそうだ。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 分割式で取り付け簡単、MAXWINの金属製スノーチェーン「K-TIR08」発売
  2. トヨタ『ハイラックス』新型、まずはディーゼルの5グレードを豪州発売…約355万円から
  3. メルセデスベンツ、新型電動ミニバン『VLE』を2026年3月世界初公開へ
  4. トヨタ『RAV4』新型、ジェイテクトの協調操舵技術「Pairdriver」初搭載
  5. 「5速MTを残すのは漢」新型スズキ『ワゴンR』に反響続々! デザイン統一にも「思い切ったな」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る