日産自動車が9月29日、フランスで開幕したパリモーターショー16でワールドプレミアした新型『マイクラ』(日本名:『マーチ』)。同車では、新世代の日産デザインを採用している。
5世代目となるマーチのデザインは、2015年春、ジュネーブモーターショー15に出品したコンセプトカー、『スウェイ』のデザインを忠実に再現することに重点が置かれた。スウェイは、欧州ハッチバック市場に新たな方向性を提案するために開発されたコンセプトカー。日産の欧州主力車が、『キャシュカイ』と『ジューク』。この成功を収めた両SUVの先進のデザインや商品企画を、欧州最重要セグメントの小型ハッチバックに反映させたのが、スウェイだった。
新型マーチが、このスウェイからのモチーフとして導入したのが、シグネチャーデザインキューとエモーショナルで彫刻的なボディ形状。日産の最新デザイン言語を表現している。
デザインキューには、リアエンドに至るキャラクターラインの出発点となる特徴的なVモーショングリル、ブーメラン型ランプ、開放感を感じさせるフローティングルーフなどがある。また、Cピラーに隠れた後部ドアハンドルやスポイラーにまで伸びるルーフラインにより、空力性能とスタイルの良さを両立させた。
エアロダイナミクス性能に関しては、ルーフスポイラーとサイドスポイラーを一体化。これにより、これまでにない高い空力性能を実現。日産によると、ハッチバックとしてはトップレベルのCd値0.29を達成しているという。