5人重軽傷の歩道乗り上げ事故を起こした男、意識障害の認識を否認

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今年5月、兵庫県神戸市中央区内の市道で乗用車を暴走させて5人に重軽傷を負わせたとして、危険運転致傷の罪に問われた63歳の男に対する初公判が3日、神戸地裁で開かれた。被告は事故を起こしたことを認めたが、意識障害の認識は否認している。

問題の事故は2016年5月3日の午前11時5分ごろ発生している。乗用車はJR三ノ宮駅北口のロータリー(中央区布引町4丁目)を走行中に路外へ逸脱。道路左側の歩道に乗り上げ、歩行者を次々にはねながら暴走。中央区加納町4丁目付近の歩道上に設置されたオブジェの台座に衝突して停止した。

この事故で歩行者5人が重軽傷を負ったが、クルマを運転していた63歳の男は意識が朦朧とした状態で、聴取に対しては「事故の記憶が無い」などと供述していた。検察は刑事責任能力の有無を調べるために鑑定留置を裁判所に申請して調べを進めていたが、男は昨年8月と10月にも意識を失った状態で物損事故を起こしていたことが判明。てんかん発作の症状を有していることも判明したことから、検察は逮捕時の容疑よりも罪が重い自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)に罪状を切り替えて起訴した。

3日に開かれた初公判で、被告の男は事故を起こした事実は認めたものの、持病によって意識障害に陥るという認識については否認した。

検察側は冒頭陳述で被告が昨年8月と10月に2回の追突事故を起こしていたことに触れ、「何らかの持病が原因で意識障害を起こしたことで事故に至った可能性が高い」として、被告が意識障害に陥る認識を有していたと指摘した。

これに対して被告弁護側は「昨年の事故は居眠り運転とハンドル操作ミスで発生した」と主張。てんかん発作の症状があることは今回の事故後に判明したこともあり、意識障害の有無については争う姿勢を見せている。

《石田真一》

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