「遊園地は受け身の乗り物ばかり」---よみうりランド FUMM ADVENTURE の狙い

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よみうりランド「FUMM ADVENTURE」先行体験会(10月7日)
よみうりランド「FUMM ADVENTURE」先行体験会(10月7日) 全 26 枚 拡大写真

よみうりランドで10月8日から稼働した日本初の体験型迷路「FUMM ADVENTURE」は、Bluetoothビーコンが仕込まれた靴とスマホを連動させ、迷路を行く子どもたちをサウンドや語りかけで夢中にさせるという仕掛け。遊園地に出現したこの新アトラクションの狙いは何か。

この「FUMM ADVENTURE」は、KDDIの「au未来研究所」とよみうりランドのモノづくり体感エリア「グッジョバ!!」とコラボし誕生した期間限定アトラクション。KDDIが、2015年登場の「FUMM」を進化させ、迷路側をよみうりランドとともに制作。auのスマホとシューズを親子に貸し出し、“新感覚迷路体験”を提供する。

10月7日に開かれたメディア向け先行体験会で、KDDIデジタルマーケティング部の塚本陽一部長は、「これまでのスマホ連動型モデルは、ライフスタイルに近いところで提案してきたといっても、やはり未来感があって、実際の暮らしに寄り添えてない。これからは、もっと身近に体感してもらうプロダクト、つまり“実サービス”の提供に取り組むフェーズへ」と伝えていた。

「(2015年登場の)FUMMを製品化するのは短期的には難しいが、よみうりランドのような既存の遊園地施設でFUMMが実装されることで、新たな付加価値を生むんじゃないか。うまくシンクロし、よりたくさんの人にスマホと連動した乗り物、アトラクションを体験できる場を“リアルサービス”で展開したかたち」(塚本部長)

また、よみうりランド遊園地事業本部の曽原俊雄副本部長は、遊園地の乗り物やアトラクションについて、「受け身」ととらえたうえで、FUMM ADVENTURE の具現化にいたった経緯をこう伝えていた。

「この『グッジョバ!!』は、7年の構想を経て、遊園地のあり方を分析して生まれた新アトラクション。これまでの遊園地のアトラクションは“受け身”だった。ジェットコースターもそう。乗って降りるまで、客はすべての行程でスタッフの指示に従って動く受け身の乗り物だった。能動的なアクションを起こせるアトラクションがなかった。FUMM ADVENTUREは、親子の能動的なアクションがあって、何らかのリターンがある」(曽原副本部長)

この「FUMM ADVENTURE」、設置期間は10月8日~12月4日(10月12・13日休園)、料金は500円(別途入園料必要)、子ども用IoTシューズのサイズは16~20センチ(4歳以上)。よみうりランドの「グッジョバ!!」エリアにある「Car factory」では、自動車部品の取り付け・試験走行などが体験できる「カスタムガレージ」や、ナビ搭載の電動ゴーカート「ev-グランプリ」などのアトラクションが展開されている。

auの塚本部長は、この日の会見の最後に、「通信会社としての我々は、こうしたサービスを伝えるとき、どうしてもテクノロジーが先行し、前面に出てしまう。むしろIoTなど技術的リテラシーが詳しくなくても、使うことでより幸せになることを、通信会社としてもっとつくっていく必要がある。FUMM ADVENTURE は、ハートウォーミングを大切にする、新しいステージに突入できる貴重な機会だ」と伝えいていた。

《レスポンス編集部》

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