ホンダ、エリーパワー社のリチウムイオンバッテリーを量産二輪車に初採用

モーターサイクル 新型車
二輪車始動用リチウムイオンバッテリー HY93
二輪車始動用リチウムイオンバッテリー HY93 全 3 枚 拡大写真

エリーパワーは、同社の製造する二輪車始動用リチウムイオンバッテリー「HY93」が、ホンダの新型スーパースポーツバイク『CBR1000RR ファイヤーブレード SP/SP2』に採用されることが決定したと発表した。

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HY93は、ホンダと共同開発を進めてきた、鉛電池との互換性を持つ二輪車始動用リチウムイオンバッテリー。ホンダが量産二輪車の始動用バッテリーにリチウムイオン電池を搭載するのは初となる。

従来、二輪車の始動用バッテリーには鉛電池が採用されているが、長期放置によるバッテリー上がりや、寿命の短さなどの課題があった。一方、リチウムイオン電池は鉛電池に比べ小型軽量化が可能で、自己放電が少なく、長寿命だが、安全性、低温時のエンジン始動性能、低温時の充電による劣化が課題だった。

同社は2014年より始動用リチウムイオンバッテリーの開発をホンダとともに開始。翌2015年からはホンダ・レーシングとテクニカルスポンサー契約を締結し、モトクロス実戦による過酷な環境下でのテストを繰り返してきた。そして、独自技術で各種課題を解決し、-10~65度の広い温度範囲でエンジン始動が可能な始動用リチウムイオンバッテリーの開発に成功。今回、量産二輪車への採用が決定した。

同社では今後、この二輪車始動用バッテリーを「HYシリーズ」としてサイズや性能の展開を広げ、鉛互換のアフターマーケットへの参入も予定している。

《纐纈敏也@DAYS》

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