【国際航空宇宙展16】MRJ 客室の座席・足元空間をリアルに感じる
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円筒形の機体からつくられる客室空間の横幅(直径)は、2.76メートル。通路は46センチを確保するから、窓側と通路の間の空間に、座席幅47センチ(ゾディアック社製)の2席を設けなければならない。
座ってみると、前後のシートピッチはLCC並みかそれ以上の広さ。テーブルを広げても余裕がある。こんどは窓側の席に移ると、足元で“何か”があたっている。
観光バスや気動車・客車などにみられる、10センチほどの出っ張りがある。円筒形のボディと面の接点部分にある段差だ。スタッフはこの出っ張りをこう教えてくれた。
「これは、窓側座席の脚を受ける台枠。円筒形で、床へ向けて裾がしぼられているため、床に窓側座席の脚を直接設置させると、脚がもっと通路側に寄ってしまい、その脚がその後席の乗客の足元空間を邪魔してしまう。だから、壁側に脚を受ける台枠を通している」
また、エコノミー席のシートピッチは、短いタイプと長いタイプを体感できる。スタッフは「88席の31インチ版と、92席の29インチ版の2タイプのシートピッチを試せる」とも話していた。
《レスポンス編集部》