【国際航空宇宙展16】えっ、あのステッカーも!? 旅客機から新幹線までいろいろ

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山王テクノアーツ(2016年国際航空宇宙展、10月12~15日開催)
山王テクノアーツ(2016年国際航空宇宙展、10月12~15日開催) 全 6 枚 拡大写真

航空機の外板に貼るステッカーには整列した小さな穴が空いていた。東京・八王子の山王テクノアーツは、航空機向けステッカー(機体外装デカール)や内装品プラカードなどを展示。速度、気圧、気温差などへの耐久力に加え、災害時に不燃性も求められるというシールだ。

「サンプルを見てみて」と渡された名刺サイズのステッカー2枚。1枚はくるっとカールしていて、もう1枚はしっかり平面を保っている。「航空機の機体に貼るステッカーは2タイプ。このくるっとカールしちゃうのが塩ビ系。面を保っているのがペット系」。

この名刺サイズのサンプル用ステッカーには、約7ミリ間隔で小さな穴が空いていた。「これが航空機に貼るステッカーの特徴。この穴が過酷な環境下で重要な役目を果たす」とも教えてくれた。

機内の“仕事”を見ると、トイレ内に貼られた「カギをかけてください」というマークをはじめ、機内で「見たことある!」と思わず発してしまうほどの馴染みのあるステッカーのほとんどを手がけている。

同社はこの機体外装デカールなどのほか、新幹線の外板に貼る色とりどりのステッカーも受注・製造している。たとえば、秋田新幹線「E3」系のドア横側面に描かれた「こまち」という文字や、「E2」系のそよ風をイメージしたマーク、「E1」系・「E4」系の「MAX」というロゴなど、「JR東日本の新幹線車両のアイコンやマークは多く手がけている」という。

また、JR東日本の通勤車両の、ドア窓部分に貼られた「かけこみ乗車はキケンです!」というステッカーや、グリーン車の四葉マーク、赤ちゃんを抱えた人・妊娠中の女性・杖をつく高齢者・脚にギプスをする人が描かれた優先席のマーク、通勤電車外板の帯、車内妻面上に貼られた製造メーカー・形式・車番表示なども、同社製だ。

クルマにも同社のステッカーが入り込む。「ダスキン愛の店」や、エンゼルマークの「MORINAGA」といった営業用車両のマークも山王テクノアーツがつくっている。同社ブースには「電車・飛行機で半世紀の実績」というメッセージに加え、主要取引先名には、日本航空、全日空、ジャムコ、三菱重工、川崎重工、トヨタ紡織、JR東日本、総合車両製作所、近畿車輛といった文字が並んでいた。

《レスポンス編集部》

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