【福祉機器展16】自分の分身ロボットを開発、離れた場所の会議に出席して指示も…オリィ研究所

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オリィ研究所が開発した分身ロボット「OriHime」
オリィ研究所が開発した分身ロボット「OriHime」 全 1 枚 拡大写真

「国際福祉機器展」にはさまざまなロボットが出展されている。そんな中で、分身ロボットを紹介したのがオリィ研究所(本社・東京都三鷹市)だ。すでに100台超のロボットが稼働中で、自分の分身として会議に出席して指示を出したりしているケースもあるそうだ。

そのロボットの名は「OriHime(オリヒメ)」。「離れた場所にいる人の分身となり、その“存在感”まで伝える新感覚ロボットなんです。人工知能ロボットではなく、あくまで人がスマホやタブレットを使って操作し、離れた場所にいる人とコミュニケーションを取るロボットなんです」と同社関係者は説明する。

開発したのは同社の吉藤オリィ社長で、小学生時代の体験が元になっているという。同社長は幼い頃から身体が弱く、小学5年生から3年半の間、学校にほとんど通えず、自宅で療養する生活を送っていた。その時感じたのは「人は誰でも、誰かに必要とされたがっている」ということ。そんな思いのもと、研究を重ね、開発したのがこのオリヒメだったわけだ。

大きさは高さ約20.5cm、幅約17cm、奥行き約11.5cmで、重量が約600g。おでこに広角103度カメラを搭載し、内蔵マイク、40mmスピーカーがついている。同社の関係者によると、ある会社ではシンガポール子会社の社長がこのオリヒメを使って東京本社に毎日出勤し、本社の社長や社員と相談したり、会議に出席したりしているそうだ。

同社では職場のほかに、教育現場や医療現場にも広げていきたい考えで、「量産して障害者や寝たきりの人でも働ける環境をつくっていきたい」と同社関係者。価格はロボットとアプリケーションソフトのセットで月に3万円だ。

《山田清志》

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