「どうやって搬入したの?」「これ本物?」「この模型でいいからほしい」 そんな声があちこちで聞こえてきたことしの国際航空宇宙展。IHIやボーイング、海外物産、新明和工業、日本飛行機などもそうした声があがったブースだ。35枚の写真とともに見ていこう。
IHIグループ……ジェットエンジン大集合
正面にIHI製の「PW100G-JM」エンジン向け複合材ファンケース・ファン出口案内翼をドーンと配置。1780年代に試作され、短距離離着陸実験機「飛鳥」に搭載された「FJR710」エンジン、1945年に特殊戦闘機「橘花」に載った「ネ20」などを展示。
ボーイング……1/40スケールモデルズラリ
1/40スケールモデルを正面にズラリと配置。左から「777-9X」「777-8X」「787-10 Dreamliner」「787-9」「787-8」「737-MAX9」の6種類。その奥に置かれた、B787フライトデッキデモンストレーターは、パイロット気分を疑似体験できる。
海外物産……レオナルド社製ヘリ2機を展示
レオナルド・ヘリコプター製の「AW109SP」ドクターヘリコプターの実機と、「AW109SP」トレッカーヘリコプターの実物大模型を展示。トレッカーは“模型”でありながら、間近に観察できるグラスコックピットをはじめとした各種機器類は「実物」という。
新明和工業……水陸両用飛行艇US-2の模型展示
同社が開発・製造する水陸両用飛行艇最新モデル「US-2」の模型を展示。海上自衛隊で救難用水陸両用飛行艇として活躍する機体だが、国産消防飛行艇への転用実績や、海賊対策・人道支援・大規模火災などに対応した民間転用・輸出への可能性を紹介。
日本飛行機……B777前脚ドアを展示
ボーイングへ供給するパーツの一例として、B777用ノーズランディングギアドア(前脚扉)のカットモデルを展示。同社はB777向けに前脚扉のほか、インスパーリブや、スタブビームなどを供給。B747の胴体フレームなども手がける。
カナダパビリオン……Banshee Jet-80
黄色い翼、赤い胴体の無人ジェット機。テールに収まった2本のガスタービンエンジンが丸見え。このどこか不気味な無人機が、カタパルトから発射し、青空を突き抜け、パラシュートを自ら開き地上へ降りてくるという一連のシーンは、YouTube公式チャンネルで見ることができる。