【MotoGP 第15戦日本】中須賀克行、5回目の日本GP挑戦は11位「大きな収穫があった」

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中須賀克行
中須賀克行 全 5 枚 拡大写真

16日にツインリンクもてぎで行われた2016MotoGP第15戦MOTUL日本グランプリ。今回もワイルドカードで参戦を果たした中須賀克行(Yamalube Yamaha Factory Racing Team)は11位でフィニッシュ。見事ポイントを獲得した。

16番手からスタートした中須賀。序盤から前の集団に食らいついていくが、年に一度の参戦ということもあり、差を縮めることができない。それでも終始安定した走りでポジションを落とすことなく、着実なレースを見せた。最終的には前後のマシンとの差がそれぞれ10秒ずつと単独でのレースとなってしまったが、内容以上に収穫があったという。

「内容としては単独で終わったけど、価値のあるレースでした。今週末は加速中のスピンがひどかったのですが、それがちょっとしたアクセルワークの調整でピタッと止まって、レース中にも何度かできるようになりました。それが毎周できれば、前の集団にも全然ついていけたと思います。それが一番の収穫でしたね。11位という結果もついてきたので、それはそれで良かったのかなと思います。でも、ここでホンダにチャンピオンを決められたというのは、開発ライダーにとって悔しいことですし、まだ各レースの優勝という意味では彼らも諦めていないと思うので、またいいテストをして、残り3戦しっかりとバックアップしていきたいなと思います」

今シーズンも全日本ロードレース選手権に参戦する傍らで、ヤマハのMotoGPマシンの開発・テストライダーも務める中須賀。さらに良いマシン、パーツを開発・評価していく上で実際にレースに参戦はとても重要だという。

「こうやってレースに出ていないと、そこの領域でのチャレンジというのはなかなかできない。いつも(テスト時)だと、ある程度バイクが走れる状態だったらモノの評価はできますが、いざ自分が速く走らせようとした時に何が必要なのかが分からない状況でした。JSBのバイクは欲しい要素というのは出てくるんだけど、MotoGPバイクだとエンブレひとつにしても速く走るためには何をどうしなければいけないというのが疑問になっているところが多かったです」

「今まではブリヂストンでずっとレースに出ていて、毎年レベルを上げられてきていたけど、今年はミシュランタイヤに変わって、さらにECUも変わって、何があれば速く走れるのかというのが掴めていませんでした。でも、この週末を通して掴めるきっかけができたし、苦しい状況でも結果がある程度ついてきて、本当に意味のある参戦だったと思いまし、こうして続けていくことはやっぱり大事なんだなと思いました。またテストする機会があるので、アクセルワークなども体に染みついている間に、チャレンジしていっていきたいなと思います」

また、今年で5回目となる日本GP挑戦。普段MotoGPは観戦するけど全日本ロードレース選手権はあまりチェックしていないというファンも多く、最初はサーキット内でも気付いてもらえることが少なかったらしいが、今年はファンの期待の高さも感じることができたという中須賀。これも毎年続けて挑戦してきた効果が出ていたようだ。

「日本のファンも増えてきて、今までだとパドックでも声をかけてくれる人が少なかったんですけど、今では
期待してくれるファンも増えるというのは、プレッシャーでもあるけど、ライダーとしてはそこが評価でもあるので、改めて参戦していくことを続けなきゃいけないなと思いました」

今後もMotoGPマシンの開発に加えて、全日本ロードレース選手権も最終戦が残っている中須賀。鈴鹿サーキットで11月5・6日に最終戦MFJグランプリで、前人未到の5連覇に挑戦する。

《吉田 知弘》

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