MG、英国生産を終了へ…中国へ移管

自動車 ビジネス 企業動向
MG GS
MG GS 全 3 枚 拡大写真

英国の名門自動車メーカー、MG。同社が英国バーミンガムのロングブリッジ工場での生産を終了し、中国へ生産部門を移管する計画を発表した。

MGは現在、中国大手の上海汽車(SAIC)の傘下にあるが、もともとは英国のローバーグループに属していた。BMWは2000年、ローバーブランドを売却。BMWから同ブランドをわずか10ポンド(当時の日本円で約1660円)で獲得したのは英国の投資家集団、フェニックスコンソーシアムで、同年、MGローバーとして再出発を切った。

しかし、MGローバー車は基本設計の古さに起因する商品力不足が否めず、販売は低迷。05年には上海汽車との業務提携交渉が決裂し、MGローバーは事実上、破綻した。同年、南京汽車がMGローバーの経営権を取得。MGローバーとの提携に失敗した上海汽車は、ローバー『75』の商標権と製造ラインを買い取り、中国で06年から『栄威750』として生産と販売を開始した。

ところが07年12月、上海汽車が南京汽車を買収。結局、MGローバーブランドは、上海汽車の一部門になった。

今回MGは、英国バーミンガムのロングブリッジ工場での生産を終了し、中国へ生産部門を移管する計画を発表。これにより、親会社の上海汽車の本拠地の中国で、新たな生産体制を構築することになる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ゴミ回収箱に人が入ることは予見不能
  2. 「さすが俺達の日産技術陣!」日産の新型EVセダン『N7』にSNS反応、「カッコ良すぎないか」などデザイン評価
  3. ヤマハの125ccスクーター『NMAX 125 Tech MAX』が世界的デザイン賞、ヤマハとしては14年連続受賞
  4. 【BMW 1シリーズ 新型試乗】ハイスピードで真価を発揮する、極めて高度な「普通のクルマ」…中村孝仁
  5. ホンダ『モンキー』イベントに過去最高の550台超が集結!「自腹」でも続ける「二輪文化継承」への思い
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  2. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  5. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
ランキングをもっと見る