KEN OKUYAMAは8月にアメリカカリフォルニアで開催された、The Quail, Motorsports Gatheringにおいてワールドプレミアした、『Koda57 ENJI』を日本でも公開した。
12気筒フロントエンジンのフェラーリをベースにしたこのKoda57 ENJI。この“57”という数字は1957年を指し、代表の奥山清行氏は、「スポーツカーとレースカーが完全に一体だった素晴らしくロマンチックな時代の最後の年だ」とコメント。そののち、1960年代を経て1970年代に入るとレースカーが公道も走る時代ではなくなっていった。
奥山氏は特に1957年型のフェラーリ『250テスタロッサ』に思い入れが強くあるという。「これは、ポンツーンフェンダーのあるモデルで、フロントのホイールアーチから後に向かって1本のラインが流れている。また、フロントのノーズとポンツーンフェンダーの間にエアが入ってブレーキを冷やして横に抜けて、リフトも生じさせないという素晴らしいデザインだった」と述べ。それが今回のKode57 ENJIのデザインモチーフになっているという。
Koda57 ENJIの生産台数5台だが、ほぼ完売している。そして今後について奥山氏は、「次はランボルギーニをベースにして制作する。その次はイギリスメーカーのクルマを予定。5年間で毎年1台ずつこういったクルマを作っていきたい」と語った。