【新聞ウォッチ】AT&Tがタイムワーナーを8兆9000億円で買収、巨大メディア誕生へ

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ワーナー・ブラザース映画『スーサイド・スクワッド』 (C) 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
ワーナー・ブラザース映画『スーサイド・スクワッド』 (C) 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC 全 1 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年10月24日付

●AT&Tがワーナー買収、8兆9000億円、通信と放送融合(読売・1面)

●電動アシスト自転車、子どもの送り迎えに人気(毎日・8面)

●主張、日産・三菱の提携、信頼回復に資するものに(産経・2面)

●シャープ国内拠点再編、栃木工場など縮小を検討(東京・3面)

●広島連勝神まくる、田中技ありの生還(東京・21面)

●駆ける潮風に吹かれて、アクアラインマラソン(東京・27面)

●衆院2候補自民制す(日経・1面)

ひとくちコメント

驚くほどのケタ違いの買収金額である。米通信大手のAT&Tが、テレビ局や映画会社を傘下に置くタイムワーナーを日本円にして約8兆9000億円で買収することで合意したと発表した。

ちなみに、日本企業としての巨額買収はソフトバンクが英半導体設計会社のアームを買収した3兆3000億円だから、その2.6倍以上だ。

豊富なコンテンツを抱える巨大なメディア企業が誕生することで、きょうの各紙も日経が1面トップで報じているほか、読売なども1面で大きく取り上げている。

記事によると、AT&Tは、携帯電話やインターネットの通信事業を中核とする業界2位の大手だが、価格競争が激しくなり、主力の携帯電話事業が伸び悩んでいる。一方、タイムワーナーは、傘下にニュース専門のテレビ局CNNや映画会社のワーナーブラザースなどを運営しているが、スマホの普及で消費者の「テレビ離れ」に直面。

今回の買収に伴い、世界でも有数のメディア企業となり、AT&Tとしては携帯電話や有料テレビの契約者にタイムワーナーの豊富なコンテンツを提供することで、成長を目指す狙いがある。

AT&Tのランドール・スティーブンソンCEOは、「今回の買収によって、テレビから携帯電話に至るあらゆる画面に世界で最高のコンテンツを届けられるようになる」と述べ、動画配信の事業を強化する考えを示したという。

「テレビ離れ」は日本でも対岸の火事ではない。読売は「放送と通信の融合を目指す動きがし徐々に進んでいる」と報じたほか、日経も「インターネットの普及を背景に通信とメディアの融合は世界な潮流になっており、日本にも波及する可能性もある」と伝えている。

《福田俊之》

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