MV-22オスプレイの騒音測定試験を木更津駐屯地で実施

航空 テクノロジー
木更津駐屯地の滑走路に向けて進入していくアメリカ海兵隊のMV-22オスプレイ。
木更津駐屯地の滑走路に向けて進入していくアメリカ海兵隊のMV-22オスプレイ。 全 9 枚 拡大写真

防衛省と防衛装備庁は24日、陸上自衛隊に配備される予定の「MV-22オスプレイ」を使用し、同機の騒音測定を目的とした試験飛行を木更津駐屯地(千葉県木更津市)で実施した。アメリカ海兵隊に飛行を依頼し、約5時間に渡って周辺での飛行を繰り返している。

オスプレイについては日本も17機を導入する予定であり、アジア・太平地域における同機の整備拠点を木更津駐屯地内に設置することが計画されている。この整備拠点が開設されると自衛隊向けの機体だけではなく、アメリカ軍向け(海兵隊、空軍)の機体も一括して整備を行うことになる。

このため、同駐屯地が所在する木更津市は「騒音問題に敏感な市民もいる。実際にオスプレイを飛ばし、自衛隊が現状で使用している大型ヘリコプターとの騒音レベルを比較したい」と防衛省に要請。これを受けた防衛装備庁が測定試験の主催者となり、今年4月に実施される予定だったが、この際は米軍側の都合によって中止となっていた。

24日は普天間に所属する部隊(VMM-265 ドラゴンズ)の機体が午前8時30分ごろに飛来。木更津駐屯地への離着陸に使用する「場周経路」を実際に飛んだり、整備時に実施されるホバリング試験を模した飛行を駐屯地内で実施。同駐屯地に所属する大型ヘリコプター「CH-47JA チヌーク」も比較のために飛ばし、騒音レベルの測定を行っている。

また、当日はキャロライン・ケネディ駐日大使も同駐屯地を訪れ、木更津市長や市議会の議長に整備拠点の必要性を説明。議員も含めた市や県の関係者を対象としたオスプレイの体験搭乗も実施した。

測定値の速報は約10日後に発表されるという。

《石田真一》

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