【カーオーディオ雑学】「電源の確保」…アーシング

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パワーアンプを設置するようなシステムでは、「アーシング」も効果的な電源強化メニューだ。写真は、レインボウのパワーアンプ、『Germanium Four』。
パワーアンプを設置するようなシステムでは、「アーシング」も効果的な電源強化メニューだ。写真は、レインボウのパワーアンプ、『Germanium Four』。 全 1 枚 拡大写真

見た目的にも、音質的にも、押さえるべきポイントが多々ある、カーオーディオの取り付け作業。当コーナーでは、その1つ1つを解説している。現在は「電源の確保」をテーマにお贈りしているのだが、今回はそれに関連して、「アーシング」をフィーチャーする。

「アーシング」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。古くから、走行性能アップのためのチューニングの1項目として認知されているものであり、「音にも効く」ということで、これを実践しているカーオーディオ愛好家も少なくない。

さて、「アーシング」とは何なのだろうか。ひと言で言うならば、「マイナス電流がボディからバッテリーに戻る部分を強化すること」ということになる。「電源の確保」について解説する中で、マイナス電流がボディを流れていることについて触れたが、その最後の部分に手を加える作業が、「アーシング」なのである。

「アーシング」の効果については、いろいろな見方があるのだが、カーオーディオの世界では、「効果がある」とするのが定説だ。理にかなっているからだ。電源強化の基本的な作戦の1つとして、メニューに取り入れているプロショップも多い。また、比較的に手頃に行える項目でもあるので、DIYメニューとしても人気が高い。

DIYで行う場合にポイントとなるのは、アーシングポイントの選定と、ケーブルのチョイスだ。効果的なポイントから、優良なケーブル使って「アーシング」をしたいところだ。そして、ボディとアーシングケーブルの設置箇所を、キレイにしてから行うことも重要なポイント。塗装されている箇所ならば、塗装をしっかりと取り除くのはマストであるし、接点でのロスはできるだけ少なくしたいところである。

「アーシング」のキットもいくつか販売されているが、純正のアースケーブルを、高級なパワーケーブルに交換する、という方法も面白い。ただし、ケーブルと端子の取り付けが甘かったりすると効果も半減してしまう。さらには不具合の発生にもつながりやすいので、そのあたりには十二分なケアが必要だ。

ヘビーなシステムを搭載しているほどに、効果に対する期待値も上がっていくが、ライトなシステムでも試す価値はある。ご興味があれば、お近くのプロショップに相談してみてはいかがだろうか。

さて、「電源の確保」についての解説は、一旦ここまでとさせていただく。次週からは新たなテーマでお贈りしていく。お楽しみに。

【カーオーディオ・インストール雑学】パート5「電源の確保」#05 「アーシング」について

《太田祥三》

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