曙ブレーキ、福島テストコースの拡充工事が完了…ワインディングや悪路試験路を新設

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神事後に行われたテープカットの様子
神事後に行われたテープカットの様子 全 4 枚 拡大写真

曙ブレーキ工業は、福島県いわき市のテストコース「Ai-Ring(アイリンク)」の拡充工事が完了したと発表した。

テストコースは2011年3月の東日本大震災により大きな被害を受けた後、高速周回路などの第1次修復工事を行い、2012年12月に名称を「プルービング・グラウンド」から「Ai-Ring」に改めリニューアルオープン。その後、第2次修復工事として総合試験路や低μ路の修復に加え、坂路の拡張やワインディング路、悪路試験路の新設、さらにはダイナモ設備等の増設やNVH(ノイズ:鳴き、バイブレーション:振動、ハーシュネス:路面の凸凹による振動)機能のAi-Ringへの移転を進めてきた。

今回の各種テストコース拡充やダイナモ設備の増設などにより、これまで以上に実際の使用環境化に近い条件でのブレーキ開発評価が可能となるほか、台上評価から実車評価までを同敷地内で実施できるため、開発スピードのアップも期待できる。また、エンジニアが一貫して評価に携わることで、運転スキルや車両の構造、機能の知識を習得し、変化し続けるクルマの要求に応えていくために必要な感性を身につける、人財育成の場としても活用していく。

なお、コース造成の際に伐採した樹木は破砕機によりウッドチップ化し、土砂流出の抑制のために法面に吹き付けることで100%再利用し、ゼロエミッションを実現。また、敷地内に総発電量40kWの太陽光発電システムを導入。大型ダイナモなど、電力負荷設備が多いエリアに供給するほか、一部を蓄電し、停電時に約7時間、事務所内のネットワークサーバー、蛍光灯、コンセント類を使用できるようにした。

《纐纈敏也@DAYS》

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