ホンダの倉石誠司副社長は10月31日に都内にある本社で開いた決算会見で、主力の米国市場について「好調な中でもやはり競争が激化している状況」との認識を示した。
倉石副社長は「実際の経済指標は非常に良くて好調に推移している。昨年は市場全体、ホンダも含めて過去最高の台数だったが、上期は引き続き好調に推移している。ただガソリンが安いこともあって実はライトトラック市場が伸びていて、乗用車市場は減少している。とくに厳しいのが『アコード』クラスで、このセグメントの競争が激しくて各社ともかなりのインセンティブを積んで戦っている」と説明。
さらに「市場は悪いわけではなくて、好調な中でもやはり競争が激化している状況だ」とも指摘した上で、「乗用車市場は減っているので、この辺は我々も注視しているが、(好調な)ライトトラック市場でいうと我々の工場のバランスで『CR-V』を売りたくても造れない状況がある。ただCR-Vが今冬に切り換るので、我々としては昨年以上を目指したい」と述べた。