【ホンダ フリード ハイブリッド 試乗】キープコンセプト? とんでもない!…島崎七生人

試乗記 国産車
ホンダ フリード ハイブリッド EX FF 6人乗り
ホンダ フリード ハイブリッド EX FF 6人乗り 全 8 枚 拡大写真

一見キープコンセプト? とんでもない! 少し前傾させたリヤウインド(前進感)や全体のカタマリ感(守られ感)、スタンス(安定感)は、新型をすこぶるフレッシュなクルマに見せている。魅力の点で、欧州のコンパクトミニバン系のクルマと同質、同レベルに感じる。

インテリアも質感をグッと高めた。インパネ形状は『ステップワゴン』に似たデザイン。だがパッド部分や加飾パネル、マットシルバーのアクセントなどの見栄え、触感、パーツ同士の合わせなどのクオリティが高い。水平を通し、スッキリしたデザインのインパネのデザインも好感がもてる。“インフィニティプール”がこのインパネのデザインの素だったという。夜間、ドアトリムや床を仄かに照らす間接照明も大人びている。

室内空間は、限られたスペースながら“ちょうどよすぎる”くらいに感じる巧みな空間構築がうれしい。試乗車は2列目キャプテンシートだったが、より上級クラスのミニバンのような居心地、着座感。3列目は贅沢を言わないまでも、2、3列目を使う場合はスペースをシェアしあえば、十分に実用になる。

ラゲッジスペーススペースはアレンジ次第で自在な使い勝手。床が大人の膝よりも低いのがいい。

走りも期待以上だった。ある程度の着座高があるものの乗り味がフラットなのがまずいい。手応えのキチンとあるステアリングとともに、爽快で、安心して走らせて(乗って)いられる。

1.5リットルガソリンエンジンとモーターを組み合わせたSPORT HYBRID i-DCDの走りはスムースだ。細かな加減速にも違和感なく反応してくれるし、エンジンの伸び感のよさが、ストレスのない走りを体感させてくれる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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