日立オートモーティブ、シボレー ボルト EVにモーター供給

エコカー EV
シボレー・ボルト新型
シボレー・ボルト新型 全 1 枚 拡大写真

日立オートモティブシステムズは、発電用モーターと駆動用モーターの2種類が、ゼネラルモーターズ(GM)の発電用ガソリンエンジン搭載常時電動駆動車である、新型シボレー『ボルト』に採用されたと発表した。

ボルトの2種類のモーターには、固定部のステーターに挿入されるコイルとして、断面積に比例した高電流を流すことが可能なバーコイルが使用されている。このバーコイルは、一般的に使用されている丸線コイルと比較して、挿入部内のスペース活用により、高トルク密度を実現させる利点がある反面、その断面積の大きさにより、コイル曲げが困難という課題があった。

今回、日立オートモーティブが導入したコイル成形技術によって高速、高精度なコイル曲げが可能となり、生産工程の効率を従来比で約40%アップさせた。

また、複数の磁石が挿入されているモーターの回転部分であるローターには、これまで磁石を一つずつしか挿入できなかったが、今回新たにマガジン方式を採用、磁石を極毎に束にして挿入することにより、生産工程の効率を約60%向上した。

これら2つの新技術の導入などにより、全体の生産効率が54%改善した。生産効率を高めたGM向けモーターは、日立オートモティブの米州地域統括会社の日立オートモティブシステムズアメリカズのケンタッキー州ベレアモーター工場で生産し、GMのミシガン州ウォーレン工場に納入する。「地産地消」戦略の強化により、地域密着型の顧客サポート体制を拡充する。

今回のモーターは、2010年に販売開始された初代シボレー・ボルト向けに続けての採用で、日立オートモティブの高いモーター技術がGMに評価されたとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スイスポ最終モデルの完全進化形! BLITZが手掛けた“走りと快適”の完熟セットアップPR
  2. これが最後のガソリンエンジンか!? BMW『X5 M』が歴代最強の700馬力オーバーに
  3. 月額500円、新型ドライブレコーダー付き自動車保険 東京海上日動が2026年1月に発売
  4. 新型ハイパーカー『オーロラ』、外観デザイン確定…1850馬力ハイブリッド搭載
  5. 名車「964型ポルシェ 911」を最新の姿に甦らせる、シンガーが最新レストア作品披露へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る