沖電気、300メートル先に飛来するドローンを探知するシステムを開発

航空 企業動向
ドローン(参考画像)
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沖電気工業は、300m先に飛来するドローンの探知が可能な「デュアルパラボラ型指向性音響センサー」を開発、「ドローン探知システム」のラインアップとして販売開始した。

「ドローン探知システム」は「デュアルパラボラ型指向性音響センサー」と既存の「無指向性音響センサー」を組合わせ、利用者の運用に応じた柔軟なシステムを構築する。

ドローンの急速な普及に伴って、ドローンの特長を活かした映像制作、災害地調査、インフラ老朽化点検、物資輸送などへの利用やサービスが高まっている。ただ、ドローンでは盗撮・盗聴、落下による器物破損などの事故や、毒物散布などドローンの悪用による脅威に対する社会的懸念もある。

2015年12月に改正航空法、2016年5月には小型無人機等飛行禁止法が施行され、ドローンやラジコンなどの無人航空機の飛行ルールや飛行禁止区域が設定された。

同社は、これらの施行に先駆け、重要施設や要人警護向けに2015年6月に空中音響技術を利用し、夜間でも探知可能な「ドローン探知システム」を販売している。新たな法律への対応として、今回、探知距離を300mとした「デュアルパラボラ型指向性音響センサー」を開発した。

「デュアルパラボラ型指向性音響センサー」は、ドローンの飛行音を2本のマイクロフォンとパラボラで収集して音源位置を分析、探知距離300mを実現した。また、音響センサーの設置環境に応じた背景雑音除去機能、感度調整機能を新たに加え、騒音下にある環境で探知性能向上を図った。最小構成を組合わせることで高性能な全方位での探知を実現する。

また、要望に応じてカメラシステムと連携するオプションも用意し、映像による確認も行えるほか、映像録画や侵入履歴の記録を残すなど、監視用途を広げた運用も行える。

価格は600万円(消費税別)から。

《レスポンス編集部》

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