【アメリカズカップ】伴走艇試乗…チームオラクルUSAだけ違う

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チームオラクルUSA伴走艇(福岡市ヨットハーバー)
チームオラクルUSA伴走艇(福岡市ヨットハーバー) 全 14 枚 拡大写真

ヨットの国際レース「アメリカズカップ」の挑戦艇決定予選である「ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ」の福岡大会が19~20日に、福岡市沖博多湾で開催される。それにさきがけヤンマーが17日、報道向けに伴走艇同乗試乗会を開催した。

ヤンマーは、挑戦艇決定シリーズに参戦している「チームオラクルUSA」の伴走艇にエンジンを供給している。伴走艇はレース艇の航行データを収集したり、レース艇の転覆時の復旧や転落者救助などにあたる。

各チームの伴走艇とチームオラクルUSAの伴走艇とでは、目に見える大きな違いがあり、チームオラクルUSAの伴走艇だけがエンジンを船内に搭載したインボード・レイアウトだということ。他のチームは船外機=アウトボード・レイアウトだ。

これはチームオラクルUSAがヤンマーのディーゼルエンジンを採用しているからだ。ディーゼルエンジンを搭載しているのもチームオラクルUSAだけだ。チームオラクルUSAがヤンマーのディーゼルエンジンを採用したのは2011年から。

伴走艇クルー(本番のクルーでもある)によると、採用した理由は、加速の良さ。ディーゼルだと低回転からトルクがかかるという。また信頼性の高さ、故障の少なさもディーゼルを採用した理由だという。ディーゼルエンジンというと頑丈で重いというイメージがあるが、欠点になるほどのことではないという。

チームオラクルUSAが選択したディーゼルエンジンがヤンマーだったわけだが、ヤンマーには船外機がラインナップされてないため、伴走艇としては珍しいインボード・レイアウトになったというわけだ。

伴走艇同乗試乗は、レースチームの基地となる福岡市西区の福岡市ヨットハーバーを出て、福岡ヤフオク!ドームを臨むレース会場の地行浜沖で折り返して戻ってくる、約20分の行程。チーム部外者を乗せての試乗ということもあってフルスロットルとまではいかなかっが、それでも伴走艇のパフォーマンスを感じることのできた、エキサイティングな“航海”だった。

〈取材協力 ヤンマー〉

《高木啓》

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