山形鉄道の再構築計画が認定…2020年度の黒字化目指す

鉄道 企業動向
山形鉄道の鉄道事業再構築実施計画がこのほど認定された。写真は山形鉄道が運営するフラワー長井線の西大塚駅。
山形鉄道の鉄道事業再構築実施計画がこのほど認定された。写真は山形鉄道が運営するフラワー長井線の西大塚駅。 全 2 枚 拡大写真

フラワー長井線を運営する山形鉄道はこのほど、国土交通大臣から鉄道事業再構築実施計画の認定を受けた。鉄道用地を沿線自治体が保有するなどして経営の再建を目指す。

フラワー長井線は赤湯(山形県南陽市)~荒砥(白鷹町)間30.5kmを結ぶ鉄道路線。1913年10月から1923年4月にかけて国鉄線として開業したが、1988年10月に第三セクターの山形鉄道が経営を引き継いだ。1989年度の輸送人員は約143万人だったが、少子高齢化などの影響で2015年度には59万7000人まで落ち込み、経常損益も2015年度は5900万円の赤字だった。

国土交通省の発表などによると、認定日は11月14日付。列車の運行と車両・施設の保有はこれまで通り山形鉄道が行うが、鉄道用地は長井市・南陽市・白鷹町・川西町の沿線2市2町に無償で譲渡。2市2町は山形鉄道に無償で鉄道用地を貸し付ける。このほか、国と山形県、2市2町が施設の維持管理費用などを山形鉄道に補助する。

再構築事業の実施期間は今年12月から2021年3月までの予定。再構築事業を実施しない場合の輸送人員は2020年度で50万2200万人と想定しているが、再構築事業の実施により老朽化した設備の更新や観光客の誘致などを行い、輸送人員は51万9600人に増える見込み。2020年度の純損益も684万8000円の黒字を見込む。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. 新型フォレスター半端ないって! 純正用品で大変身、日本初披露“サンドカラー”のクロストレックが登場…東京アウトドアショー2025
  3. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  4. 世界最強の2.0ターボ搭載車に幕、メルセデスAMG『CLA 45 S』最終モデルが登場
  5. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る