【ロサンゼルスモーターショー16】“データの洪水”防ぐ救世主? インテル、自動運転に270億円超の投資

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インテルのクルザニッチCEO
インテルのクルザニッチCEO 全 6 枚 拡大写真

11月15日(現地時間)、米国で開催されるロサンゼルスモーターショー16の基調講演でインテルのブライアン・クルザニッチCEOが登壇し、インテルの投資部門Intel Capitalが完全自動運転の実現に向けて、今後2年間で2億5000万ドル(約270億円)以上の新規投資を行うことを発表した。

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クルザニッチCEOは、「今後、あらゆるものがIoT化され、それぞれが大量のデータを送る時代が来る」と切り出し、自動運転分野におけるデータ活用を促進する企業にも新規投資の恩恵を受けるチャンスがあると述べた。

「2020年までに、自動運転車1台につき、毎日4000GBのデータが生成されるようになる。私たちは、こうしたデータの洪水に備えなければならない」(クルザニッチCEO)

また、「データの洪水」を防ぐために、主に次の4つの技術、「データサイズのマネジメント」「データ通信速度の向上」「プライバシー情報のセキュリティ」「データセンターとしての適応力」の開発が求められるとクルザニッチCEOは述べ、インテルとしてはこれらの開発をサポートしていくという。

インテルは7月に、独自動車メーカーのBMW、車載カメラなどのセンサー類を手掛けるイスラエル企業モビルアイ(Mobileye)の2社と自動運転関連技術の開発で提携を発表したほか、10月には初の自動車向けSoC「Atom A3900」を発表。競合する半導体メーカーが自動運転分野でプレゼンスを高めるなか、自動車の見本市でこうした意思表明をしたことは、この分野に注力することが同社にとっていかに重要であるかを示している。

《山本ちひろ》

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