“粋”な新型、トヨタ マークX が描く『Artistic Performance』…撮影の裏側で見た男達の情熱

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TOYOTA NEW Mark X Artistic Performance
TOYOTA NEW Mark X Artistic Performance 全 40 枚 拡大写真

11月22日に2度目のマイナーチェンジを敢行したトヨタマークX。『大人のオシャレなスポーティセダン』をコンセプトにプレミアム性とスポーティさを高めた新グレード“RDS”をラインナップに加え、スポーツグレードとして高い人気を博したG's仕様のリヤコンビランプを全グレードに設定。スポーティセダンならではの魅力を大幅に向上させた。

そんな新型マークXの魅力を、アート作品を通じて伝えるプロジェクト『Artistic Performance』の撮影現場に密着。新しいマークXの魅力をはじめ、マークXで光の残像を残してアート作品を描くことになった経緯やそこに込めた想いなどを関係者に伺った。

洗練された格好良さと遊び心を両立


マークXは、1968年に登場したマークIIが育んで来た資質をさらに磨き上げ、2004年に新たに高級FRセダン「マークX」として生まれ変わった。今回のマイナーチェンジでは大人のスポーティセダンとしての個性をより強め、洗練された格好良さと遊び心を両立させているのが特徴だ。

エクステリアデザインで最も目を引くのはやはり、フロントフェイスだろう。ワイドに低く構えたバンパー&ロアグリル、見る角度によって表情を変える格子状のアッパーグリル、そしてシャープなヘッドランプがよりダイナミックな表情を演出している。グレードごとに意匠が異なるフロントフェイスを採用している点も新しい。

また、走行性能においても「マークXらしさ」を追求しスポーティセダンとしての基本性能の熟成が図られた。溶接のスポット打点追加、構造用接着剤の採用などボディ接合剛性を強化。さらにサスペンションのチューニングにより車両応答性やグリップ感の向上と、乗り心地の質感向上が図られている。

より大人の上質感を楽しめる新グレード「250RDS」「350RDS」は、専用装備も充実。グレードに応じて素材、カラーなど仕様の異なるデザインを採用している新型マークXだが、専用内装色「ブラック×レッド」「ブラック×ホワイト」は落ち着いたコントラストを特徴とし、さらにアルカンターラのシート表皮や、光の波を表現した緻密な加工が施されたインテリアパネルなど、まさに大人のスポーツセダンと呼ぶにふさわしい贅沢な室内空間に仕上げられている。走行面でも、電子制御による減衰力コントロールシステム「AVS」を採用し、フラットな乗り心地と気持ちの良いハンドリングを実現した。

マイナーチェンジとは思えぬほど、全方位に手が加えられた新型マークX。開発を主導した西村主幹に、そのねらい、そして新グレードRDSに込めた想いを聞いた。

「2度目のマイナーチェンジで目指したのは“熟成”」トヨタ自動車 マークX製品企画担当 主幹 西村美明氏


----:まずは、今回のマイナーチェンジでマークXが目指したものを教えてください。

西村:まずは時代に合わせて意匠を大幅に見直すことがテーマでした。もう一つはボディのスポットを約90点追加すると同時に接着剤も増すことで基本性能のボディ骨格の熟成を行いつつ、より魅力ある商品へと変貌させることを考えました。

----:具体的にはどこを変更したのでしょうか?

西村:マークXはこのクラスでは一番全高が低く、スポーティなセダンとして認知されています。中でもフロントノーズが低くワイドな印象で、その部分がお客様からご好評をいただいておりました。今回はそのイメージをより強調するためにフロントオーバーハングを20mm延長して、平面ラウンドを強め今まで以上に低く見えるようなスタイルを取り入れています。フロントフェイスと大きな変更点はバンパー下のロアグリルを大きくし、どっしりと構えるスポーティな印象を強調しました。

----:マークXにはスポーティさはもちろん、上質なイメージもあります。そのあたりはどのように表現しましたか?

西村:おっしゃる通り、スポーティさばかりを強調するとマークXらしさが損なわれてしまいます。スポーティさの中にマークXならではの上質さを融合させるため、フロントフェイスのアッパー側ではしっとりした質感を取り入れました。ヘッドランプからグリル、そしてマークXのエンブレムにかけて濡れた感じを表現することで“しっとりさ”を演出しています。これによりスポーティさと上質さを併せ持つマークXらしい魅力を盛り込むことができたと思っています。

----:ヘッドランプも特徴的なデザインですね。

西村:バンパーの迫力に合わせ、目元の代わり映えもねらいました。そこで新しい意匠として6眼ヘッドライトを採用しました。実は初代マークXの特徴が6眼ヘッドライトだったのですが、新しいマークXはもう一度そこに立ち帰ったデザインになります。

“粋”な新グレード「RDS」


----:新グレード“RDS”がラインナップに加わりました。こちらの内容はどのようなものになりますか?

西村:RDSは“レイキッシュ・ダイナミック・スポーツ”(Rakish Dynamic Sports)の略です。レイキッシュとは“粋”という意味。これみよがしな雰囲気ではなく、さりげなさを大切にしました。デザインを進める中で“粋”とは何かをチームで何度もディスカッションしてきました。そして「スポーツのポテンシャルを持っているがゆえに現れてくるイメージである」という結論に達しました。

例えば、V6エンジンのゆとりあるパワーを持つマークXですが、それを全面に押し出すのではなく、あくまで内に秘めたものとしてさりげなく伝えることを意識しています。それを象徴するのがまずインテリアです。RDSには「ブラック×ホワイト」と「ブラック×レッド」からなる2つの内装色を用意しました。スポーティさを表現するのにこの組み合わせをキャビンに用いるクルマは多いのですが、濃淡を強調し過ぎると、これみよがしで大人の落ち着きがなくなってしまいます。そこで、RDSではホワイトスペースの面積を抑えながらも、ドアを開けたときに上品さとスポーティな印象を乗り手に与えるようコントラストの配色にも工夫を凝らしています。

さらにステアリングやアルカンターラシートのステッチにもこだわっています。もしここに白いステッチを使えば、コントラストが強すぎてステッチだけが際立ってしまいます。これではマークXらしくない。そこでステッチは白ではなくエクリュという黄色を混ぜた白色を配色して大人の優しさを表現しました。一方「ブラック×レッド」の内装色では、「ブラック×ホワイト」とは赤の面積を変えつつ、赤いステッチはトーンを控えめにしています。

新しいマークXで今まで以上に幅広い年齢層にスポーティセダンを広める


----:今回のマイナーチェンジでマークXをどのような人に届けたいと考えていますか?

西村:これまでセダンにはどうしても年配の方が乗るイメージがあったと思います。しかしスポーティセダンは若い人にもぜひ楽しんでもらいたい。新型マークXはトゥルーブルーマイカメタリック(写真)をイメージカラーに設定しました。さらにオプションで従来の黒色よりも艶を増したプレシャスブラックパールを採用。セダンは落ち着き過ぎていると感じている人には明るい色でマークXならではの“粋”を味わってもらいたい。そして“粋”な雰囲気をもっとも堪能できるのがこのRDSだと思っています。

次ページ:マークXが描く『Artistic Performance』

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《レスポンス編集部》

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