【F1 最終戦アブダビGP】ロズベルグが待望のチャンピオンを獲得…親子王座は史上2組目

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2016F1アブダビGP
2016F1アブダビGP 全 15 枚 拡大写真

2016年のF1最終戦アブダビGPの決勝が27日、ヤス・マリーナサーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝。2位に入ったニコ・ロズベルグ(メルセデス)が初のワールドチャンピオンを獲得した。

スタートからレースをリードしたのはハミルトン。それを追いかけるロズベルグは1回目のピットストップでタイムロスをしてしまうが、何とか2番手を死守。このレースを3位以内で終えれば無条件でチャンピオンが決まるため、その点ではロズベルグが有利な展開で進んだ。

しかし、ハミルトンは後続のライバルにロズベルグを抜かせるチャンスを与えるべく、わざとペースを上げずに後ろのマシンを追いつかせる作戦に出る。終盤はセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が6番手から3番手に浮上。ハミルトンの狙い通り、ロズベルグにも襲いかかるが、何とかポジションを死守。残り6周時点で4番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)までが3秒以内にひしめく大混戦。最終ラップまでどちらがチャンピオンを手にするのか分からないという、緊迫した展開となった。

それでもロズベルグは様々なプレッシャーに耐え抜き2位でチェッカー。初のワールドチャンピオンを獲得した。優勝はハミルトンで今季10勝目、3位にはベッテルが続いた。

参戦11年目でようやく掴んだ初の栄冠。父は1982年のチャンピオンであるケケ・ロズベルグ。これでグラハム・ヒル、デーモン・ヒル親子に続く、史上2組目の親子2代でF1チャンピオンを勝ち取る快挙を成し遂げた。

ウイニングランを終えて、メインストレートでドーナツターンを披露するなど、ロズベルグは終始喜びを爆発させていた。

マクラーレン・ホンダ勢はフェルナンド・アロンソが10位入賞。今回がラストレースとなったジェンソン・バトンは序盤に右フロントタイヤにトラブルを抱え、無念のリタイアとなった。

バトンと同じくF1ラストランとなるフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)は9位入賞を果たし、250レース目となったF1キャリアの幕を閉じた。

2016F1アブダビGP決勝結果
1.ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2.ニコ・ロズベルグ(メルセデス)
3.セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
4.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
5.ダニエル・リチャルド(レッドブル)
6.キミ・ライコネン(フェラーリ)
7.ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)
8.セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
9.フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)
10.フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)


リタイア.ジェンソン・バトン(マクラーレン)

《吉田 知弘》

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