【VW ザ・ビートル デザイン 試乗】8色のカタログまで揃えたカラフルさ…島崎七生人

試乗記 輸入車
VW ザ・ビートル Design
VW ザ・ビートル Design 全 9 枚 拡大写真

新型『ザ・ビートル』のカタログはボディ色分、全8色の色違いの表紙で用意されている。知っている限りではNA型初代ユーノス『ロードスター』が、改訂版を出す度、順にボディ色を替えて表紙にしていたが、それ以来だ。

【画像全9枚】

そういう場合レポーターは“全色を揃えたくなる性分”だが、言いたいことは、そんなカラフルさ(=楽しさ)を改めて打ち出しにしてきたのが新型だ、ということ。初代のようなユルキャラ風味からは脱して、とはいえ実用車ラインが豊富なVWにあって、パーソナルカーの役割を果たしているのは変わらない。

試乗車は新色の“ボルドーグリーンメタリック”。クッキリと深みのある、なかなか存在感のある色だ。他方で内装は明るいベージュを基調にし、インパネとステアリングホイールのスポーク部分にボディ色の挿し色を入れてアクセントにしている。嫌みのない遊び心基調といったところか。かつ、Bピラーに設けられた吊り下げ式のアシストストラップなど、さり気なくクラシックカーの味も盛り込まれる。

上級仕様の「Design」と呼ばれる試乗車は、外観ではクロームパーツやボディ色のドアミラーハウジングなどを装着。室内ではキーレスアクセス、オートライトシステムなど機能、装備が充実している。サッパリとベース車(Base)で乗るか、コチラにするかは好み次第だろう。

1.2リットルターボ(105ps/17.8kgm)+7速DSGの走りは、効率よくスムースな印象。100km/hは7速で2000rpmほど。乗り心地は速度を上げると若干だけタイヤがバタつく印象があったが、基本的に穏やかでゆったりすたものだった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. 【トヨタ ランドクルーザーFJ】「ランクルらしさ」と“サイコロ”を融合した小さいランクル、デザインの肝
  4. 原付スポーツカーを受注生産!日本一周4万6000km走破の実力、ICOMAが提案する「おもちゃ箱」のようなモビリティ…ジャパンモビリティーショー2025
  5. 三菱自動車の営業利益81%減、赤字92億円 2025年度上半期決算
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る