高機能強化樹脂、自動車の電動化で需要増加…2020年に14万トンと予測

自動車 ビジネス 企業動向
エンプラ・機能性樹脂世界使用
エンプラ・機能性樹脂世界使用 全 1 枚 拡大写真

富士経済は、耐熱性や機械的性質、電気的性質などを生かし、自動車やエレクトロニクスなどで採用される汎用エンプラ(※)9品目、スーパーエンプラ20品目、機能性樹脂6品目、計35品目の市場を調査・分析し報告書「2017年エンプラ市場の展望とグローバル戦略」にまとめた。 ※エンプラ……エンジニアリング・プラスチック、機能強化樹脂

汎用エンプラは、2015年市場は最大の需要国である中国の経済成長の伸びが鈍化したものの、市場は前年より伸びて368万トンだった。2016年は電気・電子部品向け、光メディア向けの需要回復はみられないものの、シート・フィルム、自動車部品向けの需要が増加しており、379万トンに拡大を見込む。今後、新興国では需要が増加すると予想、2020年には429万トンと見る。

スーパーエンプラのPPSの主要用途は自動車部品向けで、電装化や軽量化、1台あたりの使用量が多い電気自動車やプラグインハイブリッド車の増加によって需要が増加しており、2015年の市場は11万トンに拡大した。2016年は日米欧を中心に自動車の電装化、軽量化のニーズが高く、中国ではバグフィルタ向けで繊維需要が増加しているため、引き続き市場は拡大が見込まれ、12万トンを見込む。電気・電子部品向けは市場が成熟しているものの、エンジン周辺でウォーターポンプなどのモジュール化によってPPS使用量がさらに増加しており、今後も自動車部品向けで拡大が予測され、2020年には14万トンを予想する。

スーパーエンプラのPCTは、電気・電子部品向け、自動車部品向けの需要動向に変化がないため、LEDリフレクタ向けの動向が市場を左右する。LEDリフレクタ向けは液晶テレビのバックライト用では減少したが、LED照明のハイパワー化で自動車分野や建築分野での採用が進んで拡大した。2015年に5200トンだったのが2016年に5450トンに拡大する見通し。2020年市場は6040トンを予測する。

スーパーエンプラのPEEKは、中国での需要増加を背景に市場は拡大している。2016年も引き続き中国需要がけん引し、市場は6700トンにまで拡大を見込む。今後、中国では電気・電子部品で、北米や欧州では自動車部品で採用が拡大し、需要は堅調に増加、2020年に8300トンを予想する。

機能性樹脂の耐熱ABSは、自動車の生産台数に連動して市場が拡大しており、2016年も引き続き自動車の生産台数が増加していることから47万トンに拡大を見込む。

自動車の内装部品向けでは、以前よりコストの低いポリプロピレンへの切り替えが進んでいるものの、高級感を演出するニーズがある中・高級車部品向けでは成形性や塗工性に優れる耐熱ABS需要が増加している。今後、耐熱ABSは自動車分野で採用部位が広がっていくことから、市場は緩やかに拡大していくとみられ、2020年に52万トンを予測する。

《レスポンス編集部》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ここまで変わる? ホンダ『アコード』次期型の新デザインを予想
  2. 【アウディ A5 新型試乗】「ちょうどよい」サイズと、4気筒ディーゼルとして満点の静粛性…中村孝仁
  3. ついに『パジェロ』新型登場! 三菱自動車も変わる?…ニュースランキング
  4. 伝説のニンジャが1/4ダイキャストモデルに、『週刊 カワサキ Ninja GPZ900R』2027年1月創刊へ
  5. 人気ミニバンが2027年にも大進化へ! トヨタ『ノア/ヴォクシー』次期型は新開発1.5LエンジンHEVか?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 居眠り・脇見を監視、「DMS」を義務化…乗用車は2031年から、バス・トラックではすでに普及
  2. 【全文PDFプレカン】日産自動車 長期ビジョン発表会
  3. ホンダの交換式電池、建設現場で実証…高さ385mの「トーチタワー」
  4. EV・欧州減速=日本が正しかった、では見えてこない欧州市場と中国の戦略[インタビュー]
  5. ポルシェはなぜブガッティを手放した? 10億ユーロで売却、選択と集中へ
ランキングをもっと見る