NEXCO西日本は11月30日、高速道路の劣化抑制を目的に、マレーシアの高速道路に走行車両重量測定装置(MVWS)を試行導入すると発表した。
NEXCO西日本では、高速道路の劣化に影響を与えている、重量超過違反車両の撲滅に向けた取締りの強化を行っている。一方、同様の問題を抱えるマレーシア政府もインターチェンジ(IC)などで過積載を効率的に取締まるための自動重量計測装置(WIM)の導入を検討していた。
今回、マレーシア運輸省、公共事業省等から構成されるマレーシアWIM準備委員会にて、マレーシア高速道路のラワンICにMVWSを試行導入することが決定された結果、NEXCO西日本は今年9月にMVWS1台を販売した。今回納入したMVWSは、料金所入口に進入する車両を停止させることなく、軸重・総重量を測定できる装置。従来型の装置と比較して、大幅な計測性能や耐久性の向上、交換時間の短縮が図られている。
現地設置工事は年内に完了し、その後、走行試験を行い、実測データを収集し、分析・評価を実施する予定。NEXCO西日本では今後、マレーシアの高速道路での普及を通じて、アセアン諸国への展開も検討していく。