BASF、自動車塗装の工程統合化でCO2排出量を削減

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BASFによる自動車用塗料の研究・開発 (c) BASF
BASFによる自動車用塗料の研究・開発 (c) BASF 全 2 枚 拡大写真

BASFは、BMWグループが塗装設備・機器のエンジニアリング会社 デュル社と実施した研究により、自動車製造工場での塗装工程を一工程省くことで、年間1万2000トンのCO2排出量を削減できることが明らかになったと発表した。

今回の研究では、プライマーベースの2つの塗装工程と、プライマーを使用しない統合型の塗装工程を比較。従来の方法では、プライマーが表面の凹凸を滑らかにし、塗装の最下層である電着塗料を紫外線から保護していた。今回、BASFはプライマーを使用せず、その保護特性を新たに開発した水性ベースコート層に取り入れた統合型の塗装工程の開発に成功。プライマーを使った塗装工程と比較すると、統合プロセスではエネルギー消費とCO2排出量を約20%削減し、コスト削減にもつながることがわかった。

従来の方法で塗装された自動車と比較すると、1工程を省いて塗装された自動車は、カーボンフットプリント・ネットゼロで最初の420kmを走行する値に換算可能。また、この塗装工程は、ミュンヘン市民25万人が毎週1回洗濯機を使用する際の消費エネルギーに相当する。

《纐纈敏也@DAYS》

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