高校生の8割が自転車で追突しそうになった経験…利用調査

自動車 ニューモデル モビリティ
自転車の安全利用促進委員会が、高校生の自転車利用調査を実施
自転車の安全利用促進委員会が、高校生の自転車利用調査を実施 全 6 枚 拡大写真

自転車の安全利用促進委員会は、ルールやマナーといった自転車利用の“ソフト面”と、安全性・メンテナンスなどの“ハード面”の実態についての調査を行った。対象は自転車を利用する高校生100名。

自転車事故のなかでも、高校生の事故は最も多いと言われている。今回の調査からは、高校生の事故の多さを裏付ける結果が明らかとなった。

まず、「自転車に乗っていてヒヤリと感じたり、ハッとした経験はあるか」を尋ねたところ、9割以上の高校生がヒヤリ・ハットを経験していることがわかった。「経験が無い」と答えた学生は、わずか9.0%だった。

具体的な場面は、76%を占めた「クルマ・歩行者・自転車と追突しそうになった」が断トツでトップ。同時期に調査した主婦の53.3%という結果と比べても圧倒的に多い。「スマホをみていたので、注意していなかった」14.0%、「片手で運転していたので、急な対応が出来なかった」13.0%も、主婦より高校生の回答に多かった。

ソフト面とハード面に分けて「自転車に乗っていてヒヤリと感じたり、ハッとした原因」を見てみると、約4人に1人が「タイヤがパンクした」24.0%、「チェーンが外れた」24.0%という経験があると回答。チェーンやブレーキの不具合をヒヤリ・ハットの原因とした高校生は、主婦の2倍~3倍となっている。

続いて「学校での自転車通学指導」について尋ね、実施しているものを回答してもらった。その結果、学校で実施しているものに「“事故は怖い”と『加害者』になりうることを認識させる指導」50.0%、「座学や実技による“自転車安全利用5則”を理解させる指導」34.0%が挙がった。

次に同質問に対し、「浸透しているもの」を回答してもらったところ、「“事故は怖い”と『加害者』になりうることを認識させる指導」18.0%、「座学や実技による“自転車安全利用5則”を理解させる指導」19.0%となっており、活動が理解に結び付いていない現状がうかがえる結果となった。

「自転車のメンテナンスの頻度」についての設問では、半数以上の52.0%が「メンテンスをしていない」と回答。また、自転車のメンテナンスについては、71.0%が「メンテナンスの頻度が分からない」と答えている。

高校生8割が自転車で追突しそうになった経験…自転車利用調査

《美坂柚木@CycleStyle》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  2. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  3. 日産『リーフ』新型発売にスタンバイ、家庭用充電器や太陽光パネル設置支援、米国でサービス開始へ
  4. 初公開の『黒いプレリュード』に「ワクワクしますな!」、SNSで高評価集まる
  5. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る