【新聞ウォッチ】エコカー変わる減税、インプレッサSPORT などは適用外に

モータースポーツ/エンタメ 出版物
スバル・インプレッサSPORT
スバル・インプレッサSPORT 全 2 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年12月8日付

●エコカー減税変わる負担、優遇対象車絞り込み(読売・8面)

●DeNA社長が謝罪、まとめサイト休止問題で(読売・35面)

●北陸新幹線大阪延伸、小浜・京都ルートに、政府・与党方針(朝日・1面)

●20%資本提携検討、出光と昭和シェル、合併先立ち(朝日・9面)

●トヨタ提携企業公募、新サービスを共同開発(毎日・6面)

●ガソリン4週ぶり値上がり(産経・10面)

●孫氏と会談トランプ氏、企業買収に好意的?K(産経・11面)

●下請け代現金払いに、トヨタ、先行実施へ(日経・5面)

●エンジンの一部富士重から取得、ヤマハ発動機(日経・14面)

●旭硝子、タイ塩ビ企業買収(日経・14面)

●ニュース一言、ホンダ・八郷社長(日経・15面)

ひとくちコメント

自動車ユーザーにとっての税負担が多くの車種で増えそうだ。自民、公明両党の税制調査会が、きょうにも正式決定する2017年度与党税制改正大綱のなかで焦点となっていた「エコカー減税」については、来春の終了期限を2年延長するものの、燃費基準をより厳しくして、対象車種を大幅に絞ることを決めたそうだ。

車検時などに払う自動車重量税を減税するエコカー減税は、現在は対象車が新車の91%に適用されているが、それを段階的に減らし、17年度には83%、18年度に78%に減らすという。また、対象に残る車も、減税幅が小さくなる可能性がある。

そこで気になるのはどんな車種が変更の対象となるのか。きょうの読売が経済面で具体的な車種を例に上げている。それによると、2020年度燃費基準では、40%以上達成のトヨタの『アクア』やホンダの『フィットHV』、日産の『ノート』は引き継き『免税』となるが、30%達成以上で現在「免税」のスズキの『ハスラー』やホンダの『ヴェゼルHV』は2年後には「75%減税」に見直される。

また、2020年度燃費基準どおりに達成しているトヨタの『ヴィッツ』やホンダの『ステップワゴン』などは、現在の「50%減税」を1年目から「25%減税」に減税の幅が縮まる。

さらに、15年度燃費基準で、現在10%以上達成で「25%減税」のトヨタの『アルファード』などは2年後には「減税なし」。5%以上達成の富士重工の『インプレッサSPORT』などは改正後の1年目から「減税」の対象から外れるという。

自動車に関する税制改正をめぐっては、税収を確保したい財務省・総務省と、車種を広げたい経済産業省や自動車業界との調整が続いていた。そもそもエコカー減税に限らず、自動車関係の税体系が複雑すぎてわかりにくい。

今回の税制改正で簡素化されるどころかさらに複雑になり、結局は、自動車ユーザーにそのしわ寄せがきて、過重な税負担を押し付けられる。こんなわかりにくい制度を続けているようでは、自動車離れを食い止めることはむずかしいだろう。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
  5. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る