JR東日本、大糸線に駅番号導入…訪日客の増加受け

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駅ナンバーの表示を加えた大糸線信濃大町駅の駅名標のイメージ。12月12日から順次導入される。
駅ナンバーの表示を加えた大糸線信濃大町駅の駅名標のイメージ。12月12日から順次導入される。 全 2 枚 拡大写真

JR東日本長野支社は12月7日、大糸線に駅番号(駅ナンバー)を導入すると発表した。12月12日以降、順次導入する。

大糸線は、松本(長野県松本市)~南小谷(小谷村)~糸魚川(新潟県糸魚川市)間105.4kmを結ぶ鉄道路線。南小谷駅を境に糸魚川方の35.3kmはJR西日本、松本方の70.1kmはJR東日本が運営している。

発表によると、駅ナンバーが導入されるのはJR東日本の松本~南小谷間。南小谷駅を「9」として松本方へ順に番号を振る。信濃大町駅は「23」、松本駅は「42」になる。このほか、駅名の中国語(簡体字)・韓国語表記も行う。

大糸線は、国際的な山岳観光地として知られる立山・黒部アルペンルートのアクセス路線として機能しているほか、冬季も沿線のスキー場へのアクセス路線になっており、「年間を通じて大変多くの訪日外国人のお客さまにご利用いただいている」(長野支社)という。こうしたことから、外国人にも分かりやすい駅ナンバーを導入することにした。

アルペンルートの交通機関を運営している立山黒部貫光が12月1日に発表した営業概況によると、本年度の入込客数は92万2000人。このうち訪日客は過去最高の24万2000人で、全体の26%を占めた。北陸新幹線の開業2年目でメディアへの露出が減ったことや天候不順により、国内客は2015年度に比べ13%減少。その一方、訪日客は北陸新幹線を活用するルートの周知や訪日客向け切符の販売で個人客が増え、13%増えた。

《草町義和》

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