VW米国販売24%増、13か月ぶりに増加 11月
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フォルクスワーゲンに関しては2015年9月、米国EPA(環境保護局)の発表により、排出ガス試験を不正にクリアする目的で、一部ディーゼル車に違法なソフトウェアが搭載されていたことが判明。その影響が、長期的に販売面へ表れていた。しかし11月は、13か月ぶりのプラスと回復。
11月の車種別の販売結果は、主力車の『ジェッタ セダン』が1万0212台。前年同月比は7.3%減と、2か月連続のマイナス。主力ミドルセダンの『パサート』(欧州仕様とは異なる北米専用車)は、大幅改良を受けた2016年モデルが6441台。前年実績のおよそ2.3倍と、13か月ぶりのプラスに。
また、『ゴルフ』シリーズは、6484台を売り上げ、前年同月比は57.8%増の11か月ぶりに増加。このうち、『ゴルフGTI』は、12.9%増の2216台と回復。通常のハッチバックは、73.1%増の1340台と、プラスに転じた。『ゴルフ ヴァリアント』は2174台で、前年実績のおよそ3.5倍と、2か月連続の前年超え。
この他の車種では、『ティグアン』が前年同月比15.6%増の4516台と、2か月ぶりに増加。『ザ・ビートル』は38.8%増の1403台と、2か月連続のプラスとなった。
フォルクスワーゲンの2015年米国実績は、34万9440台。前年同期比は4.8%減と、3年連続で前年を下回った。2016年1‐11月は、前年同期比10.3%減の28万5719台にとどまっている。
《森脇稔》