オートカラーアウォード2016…マツダ ロードスターRF がグランプリを獲得した理由

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ロードスターRFと岡本さん
ロードスターRFと岡本さん 全 12 枚 拡大写真

日本流行色協会(JAFCA)が毎年、最も魅力的な車両のカラーデザインを選ぶ「オートカラーアウォード」。19回目となる今回は12月10日、横浜美術館(神奈川県横浜市)で最終審査と表彰式がおこなわれ、マツダ『ロードスターRF』がグランプリに選出された。

【画像全12枚】

エントリーされていたロードスターRFのカラーは「マシングレープレミアムメタリック(エクステリア) / オーバーン(インテリア)」というコンビネーション。審査員からは授賞理由として「デザインしたことを感じさせないほどに、完成されたデザイン」、「ソウルレッドに比肩しない色は出さないという強いアイデンティティを戦略の中心に置き、色彩をバリエーションではなく造形と一体で考え、回答を出している」、「液体を思わせるような金属感により、グラマラスでセクシーなデザインを作り上げた」といった評価が挙げられている。

担当デ ザイナーはマツダデザイン本部クリエイティブデザインエキスパートの岡本圭一さん。マシングレープレミアムメタリックはブランド全体の方向性を反映させて作られたものだという。「ブランドを群として強化してゆくにあたり、色彩面ではその第一弾がソウルレッドでした。そしてブランドの幅を広げて進化してゆくためには、別の色域でも新たな価値を提供していかなければならないと考えた結果です」という。

ではなぜグレーなのか。「マツダの歴史を振り返るとロータリーエンジンやスカイアクティブなど、独自のマシン感覚を持って開発されている。マシンをこよなく愛する企業なんだ、ということがあります」と岡本さん。「そして、マツダとしてはスポーティさの象徴として赤いイメージを柱にしたい。だからソウルレッドの次には別の鮮やかな色ではなく、メカニカルなイメージを象徴するグレーがベストなのではないかと考えたのです」と説明する。

そして機械の力強さや精密感を備えつつ、マツダとしての独自性も持たせなければならないということで「とことん金属の本質に近づける」ことを目指して開発したという。そこで「できるだけメタリックの粒子が見えない、けれども陰影の階調は豊かで上質にするということにこだわりました」とのこと。

これを実現するために、新しい塗装技術を開発したという。またボディパネルのわずかな歪みも陰影で見えてしまうほど表現力が豊かなため、これを見たプレス工程の担当者がプレス精度をさらに高めるための技術を開発してくれるなど「カラーデザイナーだけでなく、マツダ全体が一丸となってこの色を創作しました」とのことだ。

また今回はグランプリのほかに、特別賞がふたつ選出されている。ひとつはホンダ『NSX』の「バレンシアレッドパール(エクステリア)/ レッド(インテリア)」、「ヌーベルブルーパール(エクステリア)/ オーキッド(インテリア)」という2台の組み合わせ。そしてもうひとつはヤマハ発動機の『XSR900』と『ビーノ・デラックス』のカラー・コンビネーションとなっている。

NSXは「思わず足を止めて見てしまうような、存在感のある色。色の力を感じる」、「陰影へのこだわりが日本的であり、日本人デザイナーの感性が生きている」。またヤマハの2車種については「4輪とは異なるCMFが求められる2輪において、独自の新しい提案をしていることが評価される」、「とくにXSR900は、ヤマハの持つ楽器の技術を用いて、クラフトのようなデザインを完成させたことに注目した」といった授賞理由が挙げられている。

《古庄 速人》

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