アウディWECドライバーのひとりロイック・デュバル、来季の新主戦場はDTMに決定

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ロイック・デュバルは来季、アウディでDTMを戦う。
ロイック・デュバルは来季、アウディでDTMを戦う。 全 8 枚 拡大写真

12日、今季まで世界耐久選手権(WEC)LMP1クラスでアウディワークスのドライバーを務めていたロイック・デュバルが、同ワークスの撤退に伴い、来季2017年は「DTM」を新たな主戦場として戦うことがアウディから発表された。

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突然に決まった感が強かった、アウディの今季限りでのWEC撤退。それによって、他のトップカテゴリーをも巻き込んだかたちでストーブリーグが急速に活性化、有力ドライバーたちも来季の高いレベルのレギュラーシートを確保するのは大変な状況となっている。

そんななかではあるが、アウディWECワークスで主力を担ってきたデュバルはアウディに残る格好で、来季は主戦場を別のトップカテゴリー「DTM」に移すこととなった。DTMも来季に向けてはシート減となっている状況下、さすがと評していい“移籍”だろう。

デュバルはフランス出身の34歳。WECの2013年チャンピオンで、同年にはルマン24時間レース総合優勝も成し遂げている。日本のトップシーンでも長く活躍し、09年にはフォーミュラ・ニッポン(現スーパーフォーミュラ)で、そして10年にはSUPER GTのGT500クラスでチャンピオンを獲得した。また近年はフォーミュラEにも参戦している。

12月初旬にスペインのへレス・サーキットで行なわれたDTMのテストでデュバルは「アウディ RS 5 DTM」をドライブしており、来季のDTM参戦は濃厚と見られていた。日本にもファンの多いデュバル、また少し日本との“距離”は離れてしまうが、新天地での活躍にかかる期待は大きい。

DTMは、基本的にはドイツの国内ツーリングカー選手権(Deutsche Tourenwagen Mastersの略称だったとされるDTMが、現在は実質シリーズ名称化している)。F1やWECのようなFIA(国際自動車連盟)を冠に持つシリーズではないが、長きに渡って高い競技レベルと人気を誇り、ドイツ国外での開催もある欧州トップカテゴリーだ。位置付けとしては日本のSUPER GT(GT500クラス)に近いものがあり、実際に両者は技術規則の基本的な共通化も果たしている(完全共通化に向けての作業が現在進行中)。

F1やWECが国公立の名門大学だとすれば、DTMやSUPER GTは私立の名門大学という喩え方もできよう。近年のDTMはアウディ、メルセデス、BMWの3メーカーが激しく覇権を争っており、この点もレクサス(トヨタ)、日産、ホンダが競うGT500に近い。そこでデュバルがどんな活躍を見せるか、楽しみである。

アウディは来季のDTMに起用するレギュラー6人をすべて明らかにしており、その構成はデュバルとR. ラストの新顔ふたり、そして継続となる4人=M. エクストローム、J. グリーン、N. ミュラー、M. ロッケンフェラーといった面々。ラストはアウディのGT3レースカーでの活躍で知られ、LMP1やDTMへの参戦歴もある30歳のドイツ出身選手だ。

なお、今季のアウディWECドライバーたちのなかでは、デュバル同様に日本レース界とのつながりが深いA. ロッテラー(12年WEC王者、ルマン通算3勝)が、既にポルシェのLMP1ワークスへの移籍を決めている(既報)。

《遠藤俊幸》

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